大阪市の橋下徹市長は、29日発表した就任後初めての本格予算案で、市内24区で最も生活保護率が高い西成区の活性化に向けた「西成特区」構想の関連事業に総額2億3200万円を投じた。 「西成を変えることが大阪再生の第一歩」と訴えてきた橋下市長は、地域衰退と貧困が進む「大阪問題」の象徴ともいえる西成区の地域再生に乗り出した。 人口約12万人。西成区は日本最大の日雇い労働者の街・あいりん地区を抱え、住民のほぼ4人に1人が生活保護を受給する。65歳以上が占める高齢化率は34・8%で市内24区で最も高い。 西成活性化策の第1弾として、市は来訪者や転入者を呼び込むためにイメージアップ作戦を始める。 六代目桂文枝を襲名する桂三枝さん(68)ら、西成にゆかりのある著名人を「西成PR大使」に任命する。三枝さんは1966年、同区在住だった師匠の五代目文枝さん宅に住み込みで弟子入りした。市の申し出に、「人情豊かな町