「働きながらMBAを取得」…そんな話を聞いて思い浮かぶのは、「いつかは私も」でしょうか、それとも「今更必要ないかも」でしょうか。大手企業で人材開発マネージャーを務める田中久美子さんが経営学修士(MBA)取得を思い立ったのは46歳のときだったといいます。30代で抜てきされた管理職で挫折を経験し、一時は退職すら考えたという田中さん。MBAを取得した今は、「ほとんどのイシューに対して持論が持てるようになり、仕事のスピードも格段に上がった」と言います。入学のきっかけや子育てと勉強の両立、取得後の変化についてつづってもらいました。 最初に管理職になった30代で挫折を味わった 40代後半でMBA、というとほぼ例外なく「リスキリングですね!」と言われます。その通りかもしれませんが、自分の中では「結果的にこのタイミングしかなかった」のです。 34歳で管理職になった私は、当時、マネジメントというものに対して