覚せい剤取締法違反(使用)に問われた京都市内の女性被告(27)が京都府警から強制採尿された際、女性警察官だけでなく男性警察官も加わっていたことがわかった。 強制採尿の際には成人女性が立ち会うよう定めた刑事訴訟法に沿った捜査だったが、弁護側は公判で「精神的打撃は甚大で、違法収集証拠にあたる」と無罪を主張している。 検察、弁護側双方の冒頭陳述によると、女性は5月13日、同署から求められた尿の任意提出を拒んだため、捜索差し押さえ令状に基づき、市内の病院で採尿された。その際、女性が暴れたため、女性警察官と男性警察官が体を押さえ、着衣を脱がしたという。 尿には覚せい剤使用の反応があったが、弁護側は7月、京都地裁での初公判で「人格の尊厳を著しく害した」と指摘。女性も自己使用を否認した。 一方、府警側は、男性警察官の証人尋問で「顔を背けた」と配慮したとし、違法捜査ではないと反論。覚せい剤捜査を担当する府