ある日突然BTS(防弾少年団)に“沼落ち”したという小島慶子さん。 K-POPアイドルの枠を超え、全世界を席巻してきたBTS。なぜ彼らはここまで爆発的な人気を得たのでしょうか。BTSがどんなメッセージを発し、世界中の人々の価値観にどのような影響を与えてきたのか。そして、我々ファンはどんなスタンスで今後の活動を見守るべきか? 本連載では小島さんが、様々な立場の“BTSに精通する人々”との対話を通して、『BTS現象』を紐解きます。 今回は、ポリティカル・コレクトネスについてのご著書を持ち、ご自身は在日コリアン2世でもある、社会学者のハン・トンヒョンさんをゲストにお迎えした対談が実現。きっかけは、エトセトラvol.8『アイドル、労働、リップ』に載ったハンさんのエッセイ「矛盾に満ちた『推される人』たちにかかる負荷が少しでも減ることをいつも願っている」を小島さんが読んだこと。「“推し”という言葉に抵