「女性版があったらいいのに」という感想 今ごろになってなぜ、と言わないでほしい。これから連続ドラマ『おっさんずラブ』について書きます。 正直なところ、私は男性同士の恋愛が描かれている、それも好意的に描かれている漫画や映画に触れるのが苦手だ。 それらの作品が「こういう生き方でもよいのだ」と提示する範囲を広げてくれる場合が多いのはわかっている。けれども、その拡大した範囲の中にすら私のゲイとしての(もっとぐちゃぐちゃしていて、にっちもさっちもいかないような)生き方は多分含まれていない。 フィクションの受容と自分の実人生との距離のとり方がうまくない、と言われればそれまでなのだが、どこかで「私のような人間のことはどうせ描かれないだろうな」と思ってしまう(本当は「絶望してしまう」と言いたいくらいだ)ので、物語世界の中で起きている「他人事」としてきちんと楽しめないのだ。 ということで、2018年4月から
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