「演劇バカ」である。敬意をこめて、そう呼びたい。こと演劇に話題が及べば、とめどなく言葉があふれてくる。人が何かしらのエンジンで動いているのだとしたら、間違いなくこの人の燃料は、演劇なんだろう。そう思わずにはいられない。『贋作マクベス』から11年、今や20代の作・演出家の代表格にまで成長した『柿喰う客』代表・中屋敷法仁が、自らの歴史について、シェイクスピアについて、高校演劇について、『ゲキ部!』だけにとことん語り尽くした。 (Text&Photo by Yoshiaki Yokogawa) ずっと自分のことを俯瞰して見ていた。 ――中屋敷さんの出身は青森です。小さい頃は、どんなお子さんだったんですか? 小さい頃はずっと円谷プロダクションに入りたいと思ってたんですよ、ウルトラマンが好きで。普通、小さい子どもだったらウルトラマンになりたいって思うんだろうけど、なぜか僕はその頃から自分がヒーローに

