先日発売になった『現代思想』10月号を読み進めている。 まだ数本の論文しか精読できていないが、書き手の多くはセクシュアリティ/ジェンダー研究やクィア・スタディーズなどの第一線で活躍している研究者であり、非常に読み応えがあるとともに、現在生じている様々な問題――たとえば渋谷区の男女共同参画・多様性推進条例を巡る問題など――に対するクリティカルな論評も含まれていて、大変参考になる。(とはいえ、渋谷区の条例をめぐって最も活発に問題提起を行っていたレインボー・アクションに対しては寄稿の依頼はなかったのだが[ちなみに私も活動に参加している]、これは一体どのようなことだろうか。) しかし、粒ぞろいの論文が揃っている一方で、大変がっくりくる内容の記事もあり、それが『現代思想』10月号の表紙に一際大きく書かれている「討論 東小雪+信田さよ子 私たちがつくる<家族>の形」という対談だ。 これに関しては、昨日
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