コンピュータ・ソフトウエアの画面デザイン,ユーザーインターフェースの出来不出来といったものは,ソフトウエアの使いやすさに直結します。操作性のみならず画面デザインの美しさについても,さまざまな工夫がされるようになっています。画面デザインやユーザー・インターフェースの良さは,情報機器を選択する際の重要な要素になっています。 このような画面デザインは,知的財産権で保護されるのでしょうか? 結論から言うと,画面デザインは知的財産権のうち,著作権,特許権,意匠権といったものによって保護されることがあります(注1)。特に意匠権については,「意匠法等の一部を改正する法律」が平成18年6月1日に成立し,画面デザインの保護の拡充が図られることになっています(注2)。法的な側面でも,画面デザインの保護というのは注目されているといえるでしょう。 ただし「保護されることがあります」というだけであって,画面デザイン