会期:11月3日~4日(現地時間) 会場:カリフォルニア州マウンテンビュー Computer History Museum Vintage Computer Festival(以下VCF)は、古いコンピュータをテーマにしたイベントである。このイベントでいうVintageとは、およそ10年以上前の「Obsolete」(時代遅れ)なコンピュータを対象とし、一般的なx86のコンピュータ、いわゆる現在のPCと呼ばれるものは入っていない。 このイベントは、商業ベースのものではなく、Sellam Ismail氏が主催するユーザーベースのイベントである。イベントは、「celebration of computers and their history」のためのものであるとされている。VCFは、米国内で年3回(カリフォルニア州、インディアナ州、ニュージャージー州)開催され、ヨーロッパ(ドイツのミュンヘン)
■大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」■ 小学生を持つ父親に送る 子供の「ネットデビュー」時の安全対策 子供の「インターネットデビュー」の年齢が低年齢化しているようだ。 マイクロソフトが今年(2007年)8月に調査した結果によると、子供がインターネットを始めた時期では、小学校入学前が6.6%、小学校1~3年ごろからが32.5%となった。小学校4年の20.4%を含めると、実に約6割の子供が、小学校4年生までの間にネットデビューを果たしている。 小学校では、4年生からPCを使用した授業がはじまるが、その段階ではかなりの子供が、自宅のPCでネットデビューを果たしていることになる。 マイクロソフトの技術企画室セキュリティ戦略グループシニアマーケティングエグゼクティブ 瀬川正博氏は、「小学校1年から子供にPCを使わせている親も多い。ネットデビューの低年齢化が進んでいるのは明らか」と指摘する。 そし
Wiiでは、マンマシンインターフェイスの改革と、ハードにインストールするチャンネル型アプリケーションによって、新しいユーザーを開拓、定着させようとしている。任天堂は、そのためのカギとなるアプリケーション『Wii Fit』の概要を発表した。Wii Fitでは健康管理とフィットネスがゲームになる。Wii Fitに象徴される、従来はゲームでなかった領域をエンターテイメントに取り込むアプリこそ、Wiiの今後を切り開くカギとなる。 対するSCEは、PLAYSTATION 3(PS3)でコンピューティングパラダイムの変革を展望しつつ、当面は家庭のメディアセンターとしての充実を目指す。一方、MicrosoftはXbox 360ではXNAによるプログラミングモデルの拡充と改革に力点を置く。3社3様のコンピュータとしてのアプローチの中では、任天堂が好調のように見える。 しかし、任天堂の戦略にも、もちろん死角
4月2日、英EMIはロンドンの本社でプレスカンファレンスを開催し、同社がデジタル配信する音楽コンテンツについて、従来通りDRMが付与されたものに加え、高音質かつDRMフリーのバージョンを追加すると発表した。 EMIは2007年1月、実験的にDRMを付与しないMP3ファイルのダウンロード販売を行ない、好評を博したという。またこの実験から、ユーザーは多少の価格プレミアムがあっても、高音質なデータの購入を望むという結果が得られたため、新サービスではDRMを外すだけでなく、音質の向上も図ることにしたとしている。 このDRMフリーの高音質音楽ダウンロードを最初に行なうのは、AppleのiTunes Storeだ。これまでiTunes Storeで販売されていた音楽コンテンツは、データレート128kbpsでAACエンコードされ、Apple独自のDRM(FairPlay)が付与されたもの。価格は1曲あた
リビングのPCは、LAN上の各ビデオサーバー上にあるコンテンツの再生のほか、WebアクセスやSkype、iTunes、フォトビューア、そのほか諸々のPC上のユーティリティツールのために使っている。PC以外のクライアントも考えなかったわけではないが、結局、PCアプリと、PCの使い勝手が便利と判断した。もっとも、実行するタスクは、重くてもWMVのデコードまでなので、使い古しの非力マシンを転用。リビング用に静音キューブを組む計画だったのが、暇がなくてずるずるとそのままになっている。 ちなみに、ルーターとHubはリビングの真下、1階の仕事部屋にある。リビングの床にはぽっかりと直径5cmの“穴”が空いていて、仕事部屋まで通じている。これもまた、よく笑われる。家を建てる時に、LANケーブルを通すより、将来にわたってフレキシブルに使える穴を開けようと考えた結果だ。数10本までのケーブルが通る太さなので、
「買い物山脈」は、編集部員やライター氏などが実際に購入したもの、使ってみたものについて、語るコーナーです。 ●Wiiのとってもヘンな取説 PLAYSTATION 3(PS3)の予約での失敗に懲りたゴトウは、Wiiの予約は周到に立ち回った。Webで情報を集め、自宅近くにある電器店チェーンが店舗予約を始めたことを知った瞬間に予約に走った。おかげで、今回は楽勝で予約をゲット。 当日は、開店前に長男と店先に行くと、Wii目当てとおぼしき人が数人。埼玉の田舎町だから、わりとのんびりしたもので、都心のWii争奪戦とはほど遠い。一番乗りでゲットした後は、速攻で自宅に戻る。 箱を開けると、「やっぱり小さい」と長男が感心する。Wiiが小さいことはよく知っていたが、こうしてPS3やXbox 360と間近で比べると、その差を実感。このサイズ差が、2つに分かれた今世代マシンの設計思想を体現している。 最近の新ゲー
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ 任天堂 岩田聡社長インタビュー(1) マンマシンインターフェイスを直感的にすることがカギ ついに新プラットフォームWiiを発売した任天堂。Wiiは、従来のゲーム機の進化法則から外れることで、これまでゲームをプレイしなかった新ユーザーの開拓を狙う。その下地となっているのは、ニンテンドーDSでの成功。任天堂の岩田聡氏(代表取締役社長)に、同社の戦略とその背景について伺った。 ●半導体の法則から外れるためにビジョンを打ち出す 【Q】 あなたのスピーチを、2005年から連続で聞いて来ました。GDC(Game Developers Conference)、E3(Electronic Entertainment Expo)、東京ゲームショウ(TGS)、それから今年(2006年)9月のWii Previewイベント。 【岩田氏】 フルコースでずっと見ていただいてい
PLAYSTATION 3(PS3)にとって、ビデオプレーヤーとして優れた性能と機能を備えることは、ゲーム機としての優秀性を示すのと同じぐらい重要だ。 “DVDはPlaystation 2によって普及した”というのは、よく言われる話だが、実際、日本市場においてはPlaystation 2の普及がDVDの普及を促進したのは確かだ。北米市場ではPlaystation 2発売前、すでにDVD市場が立ち上がってきていたが、日本市場ではPlaystation 2前と後でDVDの扱い(出荷タイトル数や流通での扱いなど)が大きく変化。売り上げも急伸した。 しかしBlu-ray Disc(BD)プレーヤー機能の実装は、そのときよりもハードルがずっと高い。Playstation 2時のDVDは、リリース時にある程度は市場が形成され、規格争いもない中、既存フォーマットとしてDVDビデオをサポートした。ところが
“たかだか音楽再生”と思うかもしれないが、実はSACD再生は汎用プロセッサにとって、非常に負荷の大きな処理なのだという。「SACDはDSDデータを圧縮した、DSTというデータで保存されています。ところが、DSTは圧縮率を高めるため、1/75秒ごとに複数の異なる圧縮方式が採用可能で、パラメータももちろん可変。まずはパケットがどのように圧縮しているかを判別し、圧縮方式の切り替え時に適切な処理を行なわなければなりません。この組み合わせが膨大で、処理負荷も高いため、Cellをもってしても最初は遅く、実時間の6倍もデコード時間がかかったんです(村田氏)」 石塚氏はSACDの仕様を何度も読み返しながら、最初の2カ月でリアルタイム処理にまで高速化を行なった。そして勘所を押さえた上で、その遅いソースコードを捨ててしまったのである。スクラッチから書き直すためだ。 ●ソニー社内のオーディオノウハウをかき集め
激しい争奪戦となったPLAYSTATION 3(PS3)の日本でのローンチ(立ち上げ)。極度の供給不足の結果、メディアの報道もPS3購入の行列の話題で埋め尽くされた感がある。ソニー・コンピューターエンタテインメント(SCE)にとっては、せっかくの商機を品不足で逃すマイナスは大きいものの、話題づくりでは多少のプラスもあったと言えそうだ。 しかし、SCEにとって、本当の戦いは日本でのローンチが終わったこれからとなる。18日(米国時間11月17日深夜0時)からPS3の発売が始まった米国市場こそが主戦場だからだ。そして、SCEにとっては米国市場の方が、日本市場より難しい戦場だろう。 実際、SCEは、米国市場の初日出荷には、日本(8万台強)よりはるかに多い40万台(9月に発表した数字)を割いている。台数は、日米の流通事情の違いも反映しているが、PS3にとって、今回のローンチの主戦場が、日本ではなく米
ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のPLAYSTATION 3(PS3)ハードに見えるのは、高コストをかけても、スマートに筐体に入れ込もうという思想だ。PCの世界では考えられない冷却システムを搭載し、基板もコストをかけてすっきりとまとめている。デザイン優先でハード設計が難しそうな筐体に、ドライブや電源も積み木細工のように巧妙にはまっている。製造/開発コストは高いが、完成度も高い美しいシステムだ。 PS3のマザーボードは、心臓部であるCPU「Cell Broadband Engine(Cell)」と、GPU「RSX(Reality Synthesizer)」を中央に配置し、巨大な冷却機構をかぶせた構造となっている。基板自体は、コンデンサとコイルが並ぶXbox 360のマザーボードと比べると、整然としている。もっとも、チップ自体はXbox 360よりPS3の方が多い。PS3用のチ
●伝統的ゲーム機からの脱却が今回のテーマ 来週(11月11日)登場する、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「PLAYSTATION 3(PS3)」。1年先行するMicrosoftの「Xbox 360」と、若干ずれる任天堂の「Wii」と合わせて、3社の“次世代機”が年末までに揃うことになる。構図だけを見ると、PlayStation 2、Xbox、GAMECUBE、Dreamcastで争った2000年前後のゲーム機戦争のリバイバルだ。しかし、今回のゲーム機戦争の中身は、前サイクルとは大きく異なっている。 ○各社とも“脱・伝統的ゲーム機”を強く指向している ○各ベンダーが目指す方向は大きく異なる ○その結果ハードウェアやソフトウェアの作り方が大きく変わった そして、その結果として今後の展開は、これまでとは違った方向へと向かい始めると推測される。 ○ネットワーク経由のサービスへと比
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■ これがGPUのターニングポイント NVIDIAの次世代GPU「GeForce 8800」 ●C言語でプログラムできる500GFLOPSのプロセッサ NVIDIAの次世代GPU「GeForce 8800(G80)」がついにそのベールを脱いだ。その正体は、驚くほど革新的だった。Unified-Shader(ユニファイドシェーダ)型アーキテクチャでDirectX 10準拠というだけではない。G80は、それを超えたフィーチャを多数備えていたからだ。そして、G80の新フィーチャの多くは、GPUを、より汎用的なコンピューティングに応用するのに向いている。 G80の最大のポイントは、極めて高いグラフィックスパフォーマンスを維持しながら、より広い汎用性を獲得したことだ。G80は「シェーダ言語でアクセスできる高性能グラフィックスチップ」と、「C言語で利用できる膨大な浮
■大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」■ 米Apple フィル・シラー上席副社長インタビュー ~Appleは「家電メーカー」に進化する 米Apple Computerのワールドワイドプロダクトマーケティング担当上席副社長のフィル・シラー氏が来日した。 10月からスタートした同社新年度にあわせ、米本社が掲げる基本方針を日本法人と共有することなどが、今回の来日の目的のようだ。「日本のチームに対して、さまざまな要求を出した。日本でも力強く事業を推進する」とシラー氏は語る。 フィル・シラー上席副社長に、2007年度の事業方針や、先頃、スティーブ・ジョブズ氏が発表した「iTV」をはじめとするリビング戦略への取り組みなどについて聞いた。 --9月に終了した2006年度を振り返ると、Appleにとってはどんな1年でしたか。 シラー 2006年度は、Appleにとって、大変、エキサイティングな1年になり
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く