CGS(シージーエス)とは、1983年に西陣織工業組合と京都染織試験場が中心となり開発されたジャカード織機用紋紙データフォーマット規格。コンピューター・グラフィック・システム(「コンピュータ柄システム」という説もあり)の略。その後、フォーマットの拡張を図り、バージョン4(1992年制定)まで存在する。現在でも非常に多くの織物工場で使われているが、形式が古く現在の技術に合わないため、新たなバージョンは制定されていない。 ジャカードのコンピュータ化[編集] 織物は経(たて)糸と緯(よこ)糸を組み合わせたものであり、特定の経糸を上げたり、下げたりして、その間に緯糸を挿入することによって織っていく。ジャカードとは、織機の上に設置し、個々の経糸を上げたり下げたりすることで複雑な柄を織る装置であり、これで織った織物がジャガード織物である。紋紙と呼ばれる厚紙に、一定の規則に従って穴を開け、その紋紙をジャ