塩化ベルザルコニウムは消毒用逆性石鹼に用いられている。 逆性石鹸(ぎゃくせいせっけん)は、高級アミンの塩(えん)からなる界面活性剤である。 概要[編集] 逆性石鹸という言葉は、一般に広く利用されている石鹸との対比から名付けられたものである。 通常の石鹸(普通石鹸)は、水に溶けた際に親水基が陰イオンに電離する、いわゆる陰イオン界面活性剤である[1]。対する逆性石鹸(陽性石鹸)は水に溶けた際の親水基が陽イオンに電離する陽イオン界面活性剤(カチオン界面活性剤)である。 逆性石鹸は普通石鹸に比べると界面活性作用はあまり強くないものが多い。しかし陽性に荷電した逆性石鹸は、セルロースやたんぱく質など、陰性に荷電した高分子とは電気的に吸着しやすいという性質がある。また衣類や頭髪に吸着することで、空気中の水分が保持されやすくなり、柔軟性を与えることから、衣類の柔軟剤や頭髪用リンスとしても利用される。 普通