この本は、軽い読書のつもりでブルバキの評伝(この本のp.339に載っている本ではありません)を読んでいたときに、たまたま近刊予定になっていたのを見つけたので、ブルバキの歴史的功罪の論評が少しは載っているものかと思って、つい買ってしまったわけですが、ブルバキについては巻末に3ページある「おわりに」にその歴史的経緯とこの本の書名を敢えて『数学原論』にした事情の簡単な説明があるだけで、それよりも本体の数学が全く分からないので放ってしまいました。 その後、数学書の読解の糸口らしきものが少しは見えてきて、またこの本の内容もいわゆる圏論に関係する部分と第10章の「楕円曲線」を除けば学部レベルの基本的な内容らしい、というところまでは分かったので、改めてひも解いてみましたがやっぱり良く分かりません(本の冒頭と各章の初め等に構成の説明は有るので多少参考にはなりそうですが)。 この本は、ブルバキがもたらした悪