北陸新幹線「延伸」に大逆風 千年の都「京都」を脅かす地下水脈への打撃、市長も思わず釘刺し懸念の現実とは 2015年に石川県の金沢駅まで延伸開業し、2024年春以降に福井県の敦賀駅まで開業する予定の北陸新幹線。将来は京都、大阪方面まで接続すると考えられてきたが、ここにきて計画の難航が明らかになっている。 筆者(昼間たかし、ルポライター)がまず説明したいのは、開業に向けて工事自体は進んでいるものの、2024年の延伸開業はそもそも、福井県にとってメリットが小さいということだ。 暫定的な終着駅のできる敦賀市は北陸・中京・関西方面の交通の要衝で、今でも鉄道・幹線道路の結節点となっている。しかしメリットは小さい。現在、東京方面に向かうためには滋賀県の米原駅で東海道新幹線に乗り換えて、最速で2時間41分かかる。一方、開業後の北陸新幹線を使って東京に向かう場合、最速で3時間17分もかかるのだ。これは福井県