北陸新幹線の敦賀以西を議論する与党整備委員会の委員長に就任予定の西田昌司参院議員(京都選挙区)は東京都内で本紙の取材に対し、現行の「小浜・京都ルート」について「既に比較検討の中で決定している。工事をしていないだけで、もう動いている」と述べ、既定路線との認識を示した。石川県の一部や与野党から出ている米原(滋賀県)で東海道新幹線につなぐ「米原ルート」は滋賀県が要望していないことなどを理由に「絵に描いた線路にしかならない。もう終わった話」と強調した。(田嶋豊) 未着工の敦賀-新大阪間について与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームは2016年、小浜市から南下し、京都駅につなぐ現行ルートの採用を決定。西田氏は検討委の委員長を務めた。 小浜・京都ルートは着工の前提となる環境影響評価(アセスメント)が遅れ、建設残土処理や地下水の影響などの課題のほか、京都府内で住民の根強い反対運動がある。西田氏は「環境
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