西田亮介(立命館大学大学院 先端総合学術研究科 特別招聘准教授) 執筆記事|プロフィール|Web|Twitter|Facebook 大阪都構想の住民投票、1万741票差で反対多数 – 朝日新聞デジタル 大阪都構想の行方に決着がついた。橋下徹大阪市長と、維新の党の江田代表が辞任するという。憲法改正に必要な3分の2の票数を数えるうえで維新の党をあてにしていた官邸と、普段目の敵にしている共産党と同様に反対に回った大阪を中心とする自民党と公明党の禍根、民主党後の野党の強力なリーダーシップの挫折、1990年代から続く地方分権と自治体改革を牽引する首長という構図など、僅差とはいえ法的拘束力を持つ今回の投票結果が、近年の日本政治に与える直接間接の影響は相当大きいのではないか。少々大げさにいうならば、1980年代頃からの「改革」の構図が、軒並み否定されたことになる。 何も完璧だったというつもりはないし、政