今回は、前回記事から少しだけ時代を戻り、再び古代ローマ時代です。 ローマ時代の有名な地図と言えば、以前の記事でも取り上げたプトレマイオスの地図です。 ギリシャ人であるプトレマイオスによって、天文学や地理記などの情報を総合し、経緯度を引き、科学的な正確さを重視して描かれました。 一方、ローマ人の気質がよく表れているのが、ポイティンガー図です。 これは、ローマ帝国の領を縦30㎝、横7mほどにまとめた地図です。 (この画像は部分的なものです) この地図で特徴的なのは ・地形は、全く正確に描かれていない (細かい海岸線などを描こうとする気配はほとんど感じない) ・陸上に、線が細かく描かれている ・何か文字がたくさん書いてある という点です。 ちょっと拡大してみます。 実はこの地図、プトレマイオスの地図と比べると描かれた目的が全く異なります。 プトレマイオスの地図は、本人の地理学について述べた言葉に