マツダ本社工場に乗用車で突入し、殺人罪などに問われた引寺利明被告(44)に無期懲役を言い渡した9日の広島地裁判決。中国地方の裁判員裁判で在任期間が最長の45日となった審理では、遺族が極刑を求める中、責任能力を巡る難しい判断を迫られた。判決後、重責から解放された裁判員らはほっとした表情を浮かべた。【矢追健介、中里顕、寺岡俊、星大樹、石川裕士】 ■裁判員 裁判は12人もの死傷者が出ただけに証人出廷は32人に上り、責任能力という判断が難しい争点を審理するため、長期間に及んだ。地裁は過去最多の509人に呼び出し状を発送したが、約8割が辞退した。公判日数は判決を入れて18日。評議なども含めた実働日数は28日だった。 長期審理による裁判員の負担を考慮し、検察側・弁護側双方が争点を分かりやすくする工夫に努めた。初公判では、引寺被告が事件で使った車を地検敷地内で公開する異例の対応。経路を実際に走って再現し
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