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ブックマーク / courrier.jp (8)

  • ニューヨーク・タイムズが選んだ「未来永劫残すべき映画」 | 【保存版】21世紀のベストシネマ25

    1.『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)アメリカ ポール・トーマス・アンダーソン監督 21世紀版『市民ケーン』ともいわれる傑作映画の舞台は、20世紀初頭のカルフォルニア。石油採掘によるアメリカンドリームを叶え、そして破滅していく男の人生を描いた骨太の社会派ドラマ。 ダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、荒野の真ん中にあるサンデー牧場の地下に油脈があるという情報を得て、その土地を買い取り油田を掘り当てる。だが、その油田の大事故で幼い息子は聴力を失う。その後も事業は拡大し、大きな富と権力を手にするが、人を嫌い、憎み、怒りに満ちたプレイビューは孤立していく──。 地下から吹き出る真っ黒な石油のような男たちの欲望のぶつかり合い、その緊張感をさらに高めるのが、まるで心臓の鼓動に合わせたような素晴らしい音楽だ。 先日俳優業からの引退を宣言したダニエル・デイ=ルイスは、圧倒的な貫

    ニューヨーク・タイムズが選んだ「未来永劫残すべき映画」 | 【保存版】21世紀のベストシネマ25
  • 「新感染 ファイナル・エクスプレス」がけん引する、突き抜け進化する韓国ホラー | 世界を席巻、震撼

    これまでも心の底からゾクッとする作品を得意としてきた韓国映画が、また新たな得意分野を開拓した。2017年9月1日に公開される『新感染 ファイナル エクスプレス』は韓国ゾンビ映画のエポックメイキングな存在になるにちがいない。監督は世界的に注目されるヨン・サンホ監督。来日した監督に話を聞いた。 爆走するKTX(ソウル→釜山を結ぶ韓国の新幹線)に紛れ込んだ1体のゾンビ。襲われた乗客たちが次々とゾンビ化する大パニックのなかで、生き残りをかけた人々のサバイバルが始まる――。 韓国のゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス(原題『釜山行き』)』の話題を最初に耳にしたのは、2016年5月のことだ。 カンヌ映画祭のミッドナイト上映での終了後5分間のスタンディングオベーション。ギレルモ・デルトロ、エドガー・ライト、イーライ・ロスら、ホラー界の名監督たちからの大絶賛――これは早いところ見なければと思いなが

    「新感染 ファイナル・エクスプレス」がけん引する、突き抜け進化する韓国ホラー | 世界を席巻、震撼
  • 宮崎駿なき“日本のアニメ”はオワコン!?『君の名は。』から考える「ジブリの後継者問題」

    『君の名は。』や『この世界の片隅に』など、日のアニメーション映画作品が続々と公開される英国で、大手紙「ガーディアン」が“ジブリなきあとの日アニメ”を真剣に論じた。 「今回は気です。僕のアニメーションの時代は終わりました」 2013年9月、宮崎駿は記者会見を開き、そう語った。『となりのトトロ』から『千と千尋の神隠し』まで、忘れられない名作をいくつも世に送り出してきた監督は、現在76歳となり、母国・日ではまるで生き神様のような存在だ。 彼ははたして当に、そのキャリアの終わりを迎えたのだろうか? 答えは「ノー」だ。宮崎は2017年5月、(これまで何度もそうしたように)引退を撤回し、新作に取り組むと発表した。だがしかし、宮崎の時代は間違いなく終わりに近づいているはずだ。 宮崎の地位は、その作品にもよく登場する“巨大な古木”にたとえられる。アニメーション界という“魔法の森”の心臓部、いわば

    宮崎駿なき“日本のアニメ”はオワコン!?『君の名は。』から考える「ジブリの後継者問題」
  • Vol.03 『ゴースト・イン・ザ・シェル』の“失敗”を「内と外」から語る|現場目線のハリウッド

    世界中で話題を集めた「スカヨハ攻殻」の映像化は失敗したのか? だとしたらその要因は? 注目の連載第3回は、内側から見た『ゴースト・イン・ザ・シェル』大反省会。たっぷり正直に語っておりますが、これから観る人には要注意の記述もあるので、あらかじめご了解ください! 三谷 前々回の『沈黙 -サイレンス-』に引き続き、今回の『ゴースト・イン・ザ・シェル』も、実は下っ端的に製作に関わらせていただいた作品なんだけど、仕事した作品ほど、なにから話せばいいのか。切り口がありすぎて迷っちゃうね。 小原 単純に「面白かったか、面白くなかったか」ってところからいくといいのかなぁ。 三谷 この記事が出るタイミングって公開後だし、それでいいか。康平はいつ観た? 小原 ええとね、木曜日の夜。アメリカで公開された週の初日に、勇み足でチャイニーズシアターのIMAXシアターへ観に行ったよ。19時開始だから混雑するタイミングか

    Vol.03 『ゴースト・イン・ザ・シェル』の“失敗”を「内と外」から語る|現場目線のハリウッド
  • 日本は年間632万トンの食料を捨て続けている! 廃棄食材を食べ続けた映画『0円キッチン』監督の社会変革アイディアとは?

    映画『0円キッチン』が凄まじく面白い。 「捨てられてしまう材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」と考えた「材救出人」のダーヴィドが廃油で走るキッチンカーでヨーロッパ5ヵ国の旅へ出発する──。監督のダーヴィッド・グロスが語る、世界で起こっている「モッタイナイ」現象の解決策とは? 品ロスはなぜ生まれるのか 日国内において、まだべられるのに捨てられている料(品ロス)の量は年間約632万トンにもおよぶ。これは、世界で飢餓貧困に苦しむ人々への糧援助量の約2倍に相当する量だ。 品ロスを国民1人あたりに換算すると、毎日お茶碗1杯分(約136グラム)の料を捨てていることになる。日人は、料を海外からの輸入に頼りながら、まだべられる料をこれだけ捨ててしまう「もったいない」ことをしているのだ。

    日本は年間632万トンの食料を捨て続けている! 廃棄食材を食べ続けた映画『0円キッチン』監督の社会変革アイディアとは?
  • メリル・ストリープ「役者の唯一の仕事は、自分と異なる人の人生を感じさせること」 | ゴールデン・グローブ賞授与式のスピーチを緊急全訳

    2017年1月8日、第74回ゴールデングローブ賞授与式で、映画界に長年貢献した人物に与えられるセシル・B・デミル賞を受賞したメリル・ストリープのスピーチが話題になっている。 ハリウッドの多様性、次期大統領に対する痛烈な批判、ジャーナリストを守るための支援など、政治的な内容ゆえに賞賛と非難の声があがっている。 いち早くクーリエ・ジャポンがその全訳をお送りしよう。 お座りください。ありがとう、親愛なる皆さん。おゆるしください、先週末、叫んだり嘆いたりして声が出ないんです。それから、この1年の途中で、正気も失ってしまったので、書いてきたものを読ませてください。 「ハリウッド外国人映画記者協会」の皆さん、ありがとう。ヒュー・ローリーが先ほど言ったことを続ければ、ここにいる皆さん、私たち全員はいま、米国社会のなかで最も中傷されている層に属しています。だって、ハリウッド、外国人、記者ですよ。 それにし

    メリル・ストリープ「役者の唯一の仕事は、自分と異なる人の人生を感じさせること」 | ゴールデン・グローブ賞授与式のスピーチを緊急全訳
  • なぜ日本人は「アメコミ」を読まず、米国人は「MANGA」を読まないのか? 現役漫画家が特別寄稿で教えます

    と米国の漫画は、要するに何が違うのか? 直感的には別物に見える「日漫画」と「アメコミ」。かたや市場で圧倒的な存在感を誇り、かたや町に1件しかない専門店の片隅に置かれる存在になった両者を分けたのは「右から左」という文法だった! あらゆるジャンルの漫画家から絶賛される漫画演出の技法書『10年大盛りメシがえる漫画家入門』『カタルシスプラン』を刊行した樹崎聖氏が、特別寄稿で解き明かす。 「右」と「左」で読むものが違ってしまう 世界の漫画には、ザックリわけて3種類あります。 日漫画MANGA」、アメリカンコミック「アメコミ」、フランスやベルギーの「バンド・デシネ」。それぞれのなかにいろんな分野は混在するものの、大きく見れば内容も文法もそれぞれに傾向があります。 キャラクターとストーリー中心の日漫画、芸術性重視のバンド・デシネ、実際にモデルがポーズをした写真を撮ってそこから描く写実絵ヒー

    なぜ日本人は「アメコミ」を読まず、米国人は「MANGA」を読まないのか? 現役漫画家が特別寄稿で教えます
  • 「人のセックスを覗くためにラブホを経営していた男」の衝撃顛末 | 全米で最も有名な84歳のノンフィクション作家が挑んだ

    「ほとんどのジャーナリストは覗き屋だよ。そりゃそうだよ」──トム・ウルフらとともに「ニュー・ジャーナリズム」の提唱者として、日でも沢木耕太郎、猪瀬直樹ら多数のノンフィクション作家に影響を与えたゲイ・タリーズ。 彼の最新作は、客を覗き見し続けていたラブホテルのオーナーの話だ。客同士の殺人すら目撃していたという男の証言をも克明に記録している。 かつて、取材のために自ら風俗店まで経営し、乱交にひたって『汝の隣人の』を執筆した伝説のノンフィクション作家の新作が、「できすぎの話ではないか」と、賛否両論の議論を巻き起こしている。タリーズが考える「セックスと覗きとジャーナリズム」の関係とは? 四つん這いになって通気孔から客を覗く 1980年1月、著名な米国人ジャーナリスト、ゲイ・タリーズは、ジェラルド・フースと名乗る男から手書きの手紙を受け取った。この男は、コロラド州デンバー郊外の道沿いに建つ安いモ

    「人のセックスを覗くためにラブホを経営していた男」の衝撃顛末 | 全米で最も有名な84歳のノンフィクション作家が挑んだ
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