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ブックマーク / www.vice.com (8)

  • CDもDVDも半永久的だったはずなのに

    たいてい、コーヒーの染みのようで、どうやっても消せない。あるいは、ディスクの表面をピンで引っ掻いたような傷であったり、全体が変色していたりもする。いずれにせよ、このような〈ディスク・ロット(ディスクの腐敗)〉を発見したときには、名盤も、おもしろい映画も、二度と鑑賞できない。 光学メディアをダメにしてしまうこの腐は、デジタル公文書のアーキビスト* にとっても、今となっては珍しい〈レーザーディスク〉のようなフォーマットで映画を観たいみなさまにとっても、かなり深刻な問題である。 「ディスクをナイフで切りつけるのはオススメしません。ディスクを灰皿がわりにタバコをもみ消しても、ディスクは壊れてしまいます。でも、ジャムをこぼすくらいなら大丈夫です」 これは、1988年、レコード・レーベル〈ニンバス(Nimbus)〉が調査したCDのパフォーマンス研究に対し、EMIの広報が発表したアンサーコメントだ。ニ

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  • 北朝鮮と日本を映画で結ぶ男

    そんな北朝鮮映画事情を最も知るのが、映画プロデューサーの小林正夫氏。小林氏が取締役を務めるカナリオ企画は、北朝鮮が製作する映画作品の日での著作権及び頒布権を委任されており、DVDのリリースをはじめ、映画週間には、北朝鮮映画を日国内で上映している。根っからの映画人である小林氏に北朝鮮の知られざる映画事情を訊いた。 § どのようないきさつで北朝鮮映画に関わるようになったのですか? 長いですよ(笑)。かつて僕は、大映の東京撮影所にいました。大映が倒産し、後に徳間事業団傘下の大映映画では、ずっとテレビの製作をしていました。土曜ワイド劇場とかね。その後、トクマ・エンタープライズという海外向けの会社を立ち上げましてね。そこからトクマ・エンタープライズUSA、トクマ・エンタープライズ香港なども設立して、ネットワークを広げていきました。そのとき、1992年に〈シネマ・ビーム〉というプロジェクトを始め

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  • 綾野剛演じる悪徳警官のモデルとなった 伝説の男が語る、腐臭漂う警察の実話

    稲葉圭昭は1953年10月、北海道沙流郡門別町(現日高町)に生まれる。営林署に勤めていた父親は転勤が多く、稲葉家はその後、瀬棚町(現せたな町)、室蘭市、厚沢部町など、道内を点々とする。稲葉は父親に3歳から柔道を仕込まれ、成長とともに腕を上げ、そのことが警察への道を切り拓いていく。 ── 柔道に打ち込んでいた少年時代の話からお聞きしたいのですが。 倶知安中学に2年生で転校して柔道部に入りました。倶知安は羊蹄山の麓にある小さな町です。2年の3学期の終わりに札幌へ昇段試験を受けに行き、5人抜きをやって初段を取りました。それを見ていた道警の師範が、「俺も倶知安出身だ。お前、高校決めたのか?」と聞くんです。決めてないと答えると「じゃ、北海行け」。すぐに北海高校の先生に会わせてもらって決まっちゃった。 ── 北海高校は柔道の名門校ですね。そこで稲葉さんは番長だったとか。 みんなが言ってただけです。 ─

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  • モスクワに実在した狂気のリアル・ファイト・クラブ

    ロシア人が『ファイト・クラブ(Fight Club)』を真に受け過ぎていたとしても、誰も驚きはしないだろう。ロシアでは、DNAに刻み込まれた陰惨な暴力がさまざまな形で噴出しているのだから。同性愛者を標的とした暴行の増加。性器を切除した軍隊内部のいじめ。とどめに、上半身裸で田舎を闊歩し、ライフルで動物を撃ち、民衆の心を掴もうとする大統領。 2008年、モスクワ。素手で闘うアンダーグラウンド格闘技「ベアナックル」の元ファイター2人が、現実世界でファイト・クラブをスタートさせた。「ローニン(浪人)・ファミリー」と名づけられたこのクラブでは、900ドルを支払えば、どんな高給取りのビジネスマンであろうと1週間に渡り、赤の他人の前で叩きのめされ、たっぷりと屈辱を味わえる。「エリートの都会人を肉体的にも精神的にも痛めつけて、物の男にするのがローニン・ファミリーの目標だ」とクラブの創始者は言明する。

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  • チャカとシャブと青春群像──。 日本で一番悪い奴らが行き着くところ

    銃器捜査のでっち上げがエスカレートし、2000年4月、北海道警銃器対策課と函館税関は、拳銃200丁の摘発の見返りに130キロの覚せい剤と2トンの大麻の密輸を手引き──。この日警察史上最大の不祥事が映画になった。綾野剛扮する悪徳刑事と捜査協力者たちの奔走に、劇場では危険な笑いが沸いている。猛暑をもっと熱くする映画『日で一番悪い奴ら』、その魅力とは。 こんなにも、チャカ(拳銃)やシャブ(覚せい剤)といった単語が威勢よく飛び交う映画は久しくなかった! 現在公開中、綾野剛主演の『日で一番悪い奴ら』のことである(以下、『日悪』)。近年の邦画では珍しい実録クライム・エンタテインメントで、綾野扮する北海道警の新米刑事・諸星は先輩(ピエール瀧)に「裏社会に自ら飛び込んで捜査協力者のS(スパイ)を作れ」と教えられ、その通りに実行、交流を持った暴力団員ほか数人の“S”を動かして次々とヤバいヤマへと乗り出

    チャカとシャブと青春群像──。 日本で一番悪い奴らが行き着くところ
    saigotokyo
    saigotokyo 2016/07/11
    チャカとシャブと青春群像──。日本で一番悪い奴らが行き着くところ | VICE JAPAN: Epicly Later’d ジェリー・スー(JERRY HSU)&ケビン・“スパンキー”・ロング(Kevin “Spanky”…
  • 幽霊に犯されたボリビアの女性たち

    アメリカの共和制国家、ボリビア多民族国(以下ボリビア)。この国には約4万人のメノナイトが暮らしている。 ボリビアのメノナイトの99%はカナダからの移民。1920年代に子供の英語教育から離れるため、メキシコに移り、その後1960年代にメキシコの近代化が進んだことから、現在のボリビアに移住した。半数以上が保守的なメノナイトで(近代技術を自由に利用するメノナイトも存在する)、トウモロコシや大豆を育て、それらを家畜の餌にし、その家畜を市場で売って生計を立てている。公教育を拒否し、男子は7年間、女子は6年間の小学校教育のみ。女性や子どもたちは、ほとんど外出することはなく、コミュニティ内で孤絶した生活を送っている。そんなメノナイトの移住をボリビア政府が受け入れたのは、真面目な農民である彼らに自国の農業を託すためであり、実際彼らは、ボリビア人よりも働き、豊かな生活をしている。

    幽霊に犯されたボリビアの女性たち
    saigotokyo
    saigotokyo 2016/05/03
    幽霊に犯されたボリビアの女性たち | VICE JAPAN: 南アメリカの共和制国家、ボリビア多民族国(以下ボリビア)。この国には約4万人のメノナイトが暮らしている。…
  • タワーレコード創業者ラス・ソロモンが語る 音楽シーンの過去・現在・未来

    「若いヤツの社交場がなくなってしまった。街でどこに行きゃいいのかわかんなかったら、とりあえずタワーレコードに行けばよかったんだ」音楽、映像、書籍を扱う大型販売店、タワーレコード(以下、タワレコ)の盛衰を描いたドキュメンタリー映画『All Things Must Pass』(2015)で、ブルース・スプリングスティーンはタワレコへの想いを語った。監督は、俳優のコリン・ハンクス。 スプリングスティーンの言葉は、音楽業界がデジタル化する以前、タワレコを訪れた音楽ファンであれば、誰もが共感できるのではないだろうか。創業から半世紀、タワーレコードは、音楽ファンに商品以上の価値を提供し続けた。アウトローやミュージシャンを夢見みるキッズにとって、最新の輸入盤が手に入り、服装規定がゆるく、共通の話題で盛り上がれる仲間(通常、相手の方が知識豊富である場合が多いが)も見つかるので、人気の就職先となり、店舗数は

    タワーレコード創業者ラス・ソロモンが語る 音楽シーンの過去・現在・未来
    saigotokyo
    saigotokyo 2016/02/15
    タワーレコード創業者ラス・ソロモンが語る音楽シーンの過去・現在・未来 | VICE JAPAN: タワーレコードの創業者ラス・ソロモン、ニューヨーク・ブロードウェイ店にて。1987年…
  • 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督インタビュー

    第一作目である『マッドマックス』から36年、そして前作『マッドマックス/サンダー­ドーム』から27年。遂に公開されたシリーズ第四作『マッドマックス/怒りのデス・ロ­ード』。制作までの背景から、撮影中の逸話、出演者への想い、そしてこれからの映像表­現について、ジョージ・ミラー監督が語る。 みなさん、『マッドマックス/怒りのデス・ロード』はもうご覧になりましたでしょうか?私はまだですが、は興奮して帰って来ました。しかしパンフレットを買わなかったことを相当悔やんでいたらしく、結局次の日に四歳の子を連れてパンフレットだけを買いに行きました。もちろん子にはまだ見せられませんが、はパンフレットを指差しながら「イモータン・ジョー、イモータン・ジョー」と言っていました。 そんな「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、全世界で全人類をブルブルさせています。そんなブルブルの発信者が監督のジョージ・ミラー

    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督インタビュー
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