天皇(てんのう)の称号が成立した時期と理由は諸説ありますが、唐の則天武后(624年-705年)から影響を受けた説も有力です。 則天武后(そくてんぶこう)は、中国史上で唯一の女帝です。皇后でありながら実権を握り、後に唐王朝を廃し周王朝を建国したバイタリティーあふれた女性です。 則天武后は、夫であり皇帝の高宗の称号を、皇帝から天皇、皇后の自分を天后に改めさせました。 これは、皇后である則天武后が権力を握りたいための称号改変といわれています。 天后は皇后と違い、国政にも深く介入できる・・・とかの理屈をつけ実際に則天武后は実権を得ました。 唐の天皇の呼称が日本にも影響を与えた? この時期の日本は、朝鮮半島の白村江で唐・新羅との戦いに敗れ、意気消沈していた頃です。また、いつ唐・新羅に日本が攻め込まれるかと、戦々恐々としていました。 唐・新羅に対抗するためには、日本が君主の元に一致団結しなければなりま