土曜の 22:00 より、J-WAVEでやっている「BOOK BAR」が本になった。 ナビゲーターは杏&大倉眞一郎、2人がお気に入りの一冊を紹介する番組で、10年以上も続いているのに、本になるまで知らなかった。 どんな本が紹介されるのか、さっそく目次を眺めてみると、これが見事にバラエティ豊かで面白い。いわゆる平積みされている「売れセン」を外しつつ、文芸、エッセイと肩の凝らないものから、硬めの翻訳モノ、文学、ドキュメンタリーが並んでいる。 たとえば、ポール・ディヴィス『幸運な宇宙』を大倉が紹介する。 マルチユニバースやビッグバン仮説を解説するポピュラーサイエンス本なのだが、ミソは「幸運な」にある。すなわち、宇宙物理学を深堀りすると、宇宙そのものが「人間にとって」非常に都合よくできあがっている事実に突き当たる。よくある人間原理の話になるだろうなぁと追っていくと、杏が小学生のときに見た屋久島の星