『スーパーくいしん坊』全9巻。3巻表紙、収録の話を店頭メニュー表にして見せてるところが好きなんですよね 特にマクラもなく始めますが、インターネット上には、セリフだけ、ひとコマだけ、あるページだけといった一部分のみがミーム化して広く流通している漫画というものがあります。今回紹介する牛次郎+ビッグ錠『スーパーくいしん坊』(なお、牛次郎が原作なのはコミックスの3巻までで、4巻以降は「原案」となっており、ビッグ錠の単著となっています)もそんな漫画の一つ。タイトルを聞いてピンとこないという人でも、次に引用する見開き2ページを見れば、「あ、どこかで見た!(そのものか、コラか、パロディーかなんかを)」となる人は多いのではないかと思います。 『スーパーくいしん坊』7巻20〜21ページより しかし、この2ページの知名度に比べて、作品としての本作の影は薄い。同コンビによる料理漫画『包丁人味平』の影に完全に隠れ