発表年:1941年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ20 訳者:鳴海四朗 ほぼ半年ぶりのポワロものの長編です。 去年は月一ポワロを目標にしていたのですが、1940年代に挑む前にそれ以前の積読がどんどん増えてきて…ちょっとペースダウンしてます。 まずは粗あらすじ イギリス南西部の豪奢な離島スマグラーズにバカンスのため集まった、ほとんど共通点の無い人々の一団。一人の美しい元女優が海岸線に降り立った今、物語はせきを切ったように進みだす。紛れもない悪の存在に目を光らせるポワロだったが、事件は起きてしまい… たしかに良作ではあります。今まで読んだポワロものでも上位かな、と。ただ、それはクリスティの才能とか独創力によるものではなくて、彼女がミステリ作家として円熟してきたからなのかもしれません。 一人の美女を中心としたプロットはクリスティの作品群でもよく見受けられるロマンス型です
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