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ブックマーク / www.bokuneko.com (51)

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    先月子どもが生まれましてね。 約1か月、育児休業というものを取得していました。 おい、ブログなんて書く暇あんのか、ちゃんと育児せぇというお叱りの言葉、ご尤もです。 ちゃんと育児できていたかはの評価を聞いていないためよくわかんないのですが、育児がどうこうじゃなくて、シンプルに究極的かつ絶対的に楽しかったです。 たったひと月という短い間にもぶりぶりと細胞分裂を繰り返し肥大していく(言い方)我が子の成長という名の奇跡を間近で観察できたことは、最高に楽しく、幸せで、充実していました。 ちょっとカッコつけた言い方をすると「イクメン」って言葉が嫌いです。 言語化が難しいのですが、「イクメン」って看板を背負っているつもりもないのに、勝手に他者から「イクメン」としての評価を得ている自分が気持ち悪いというか、偏見ですけど、自分のパートナーが育児に非協力的な愚痴を言いたいがために、勝手な「イクメン」を作り上

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    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2022/11/10
    おめでとうございます!/「申し訳なさの軽減含む」一か月の育休でさえこんな風に思わせてしまうんじゃ、そりゃ少子化止まらんよなと思ってしまう…。何事も「家族(共助)」頼りの構造をもう少し何とかして欲しい。
  • 『十角館の殺人』綾辻行人【ネタバレ感想】自分にとっては遅効毒だったみたい -

    1987年発表(2007年新装改訂) 島田潔(館シリーズ)1 講談社文庫 次作『水車館の殺人』 粗あらすじ 超ネタバレ感想 おわりに 粗あらすじ 調度品の悉くが正十角形を模り、摩訶不思議な幽霊騒ぎや陰惨な怪奇事件が纏わりつく十角館を訪れた、大学の推理小説研究会のメンバーたち。推理小説研究会のメンバー全員には、死者からの奇怪な手紙が届いていた。そして、なんの前触れなく”殺人遊び〈マーダーゲーム〉”開幕の鐘が鳴る。 日における新格ブームの火付け役綾辻行人の鮮烈なデビュー作をついに読みました。同氏の「館シリーズ」の中でも特に人気が高く、数多の推理小説作家に多大なる影響を与えた、ミステリ史上最高傑作の呼び声高い作品です。 結論から言うと、もう思いついたもん勝ちというか、このスタイルを生み出してしまった時点で読者の負けは確実です。個人的には、衝撃が強すぎて「ん?」と一瞬思考停止してしまい、最大限

    『十角館の殺人』綾辻行人【ネタバレ感想】自分にとっては遅効毒だったみたい -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2021/01/13
    現代では目新しいトリックではなくなってしまったけれど、細かく読むと本当によく考えられていますよね。何度読んでも面白いです。「順番はどれがいいとかありますかね?」←ぜひ館シリーズを順番に~!
  • 夢のマイホームへの道のり【新企画?】マンション?一戸建て?メリット・デメリットを整理 -

    気で家を探している。 あと数年で息子も小学生。いくら公立とはいえ、やはり選びたい。学力はもちろん、学校の規模や設備もある程度充実していて欲しいし、地域の治安や利便性も重視したい。今はいろいろとリサーチをしながら、引っ越し先を検討している。ただ引っ越し先を探しているわけではない。このタイミングで「マイホーム」購入を検討している。 具体的に検討といっても、住宅展示場に見学に行ったり、マイホーム建築のハウツーを学ぶためのセミナーに参加したり、まだまだ勉強中。 実は3年ほど前、一度「マンション購入」を気で考えたことがあった。当時は夫婦でとことん話し合い、「我が家は絶対にマンションで決まり!」と息巻いていたのにもかかわらず計画は頓挫。今では夫婦ともに気持ちが一戸建てに大きく傾いている。 何があったのか。 まずはそこら辺から初めて、自分たちが学んだことをアウトプット(一度言ってみたかった)すること

    夢のマイホームへの道のり【新企画?】マンション?一戸建て?メリット・デメリットを整理 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2019/05/31
    家を買うのはワクワクしますよね(^o^) いいな~。こだわりがあったり、お子さんがいる人は一戸建てのほうがよさそうですけど、自治会とかがちょっと面倒……。
  • コアでディープな書評ブロガー向け「こんなブログが読みたい」「読みやすいブログとは」 -

    安心してください、得るものはありませんよ。 ※ 題は「読みやすいブログづくりのためのファーストステップ」なので目次より遷移推奨 ※ 当記事の内容は全てはてなブログを想定している はじめに 読みやすいブログづくりのためのファーストステップ トップページにおける記事表示方法を一覧化しろ カテゴライズはみじん切りにしろ おわりに はじめに 2015年に格始動した「僕の舎」は今年で4年目に突入する。ここまで根気よく続けることができたのは、このブログの画面の先に読者がいてくれたからこそ、さらには、はてなブログという最強ツールを用意してくださった株式会社はてな、そして、ブログを書く種になる素晴らしい海外ミステリの数々のおかげだ。この場を借りて深く感謝したい。 また、30歳という節目の年を迎えるにあたって、人生の大半を共に暮らし、養い育ててくれた母にも感謝を述べなければなるまい。あと忘れてはいけな

    コアでディープな書評ブロガー向け「こんなブログが読みたい」「読みやすいブログとは」 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2019/02/08
    言及ありがとうございます! みじん切りのイラスト好きです~。ネガ記事を書いているときがこういう感じなので親近感がわきます♪♪←ずうずうしいw
  • M-1グランプリ2018総評 - 僕の猫舎

    www.bokuneko.com さてさて、去年に引き続きM-1の総評でもしておきますか。 なんか終わってからの方が燃えている感がなきにしもあらずですが、とにもかくにもめちゃくちゃ面白かったです。 出場された全漫才師の方々、お疲れさまでした。 今年の決勝は、なんと全10組中6組が前回大会のファイナリストという、実力者ぞろいの大会でした。ということで点数の付け甲斐もありましたねえ。 自分がブログでやってもなんの得にもならないのは百も承知ですが、やりたいので、以下各ネタ評価、分析していきましょう。 一回戦得点結果 ぼくねこ採点(順位)と評価 1位ジャルジャル 審査員評 2位かまいたち 審査員評 3位和牛 審査員評 4位ミキ 審査員評 5位霜降り明星 審査員評 6位ギャロップ 審査員評 7位スーパーマラドーナ 審査員評 8位見取り図 審査員評 9位ゆにばーす 審査員評 10位トム・ブラウン 審査

    M-1グランプリ2018総評 - 僕の猫舎
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/12/05
    審査内容は色んな見方があって面白いなあ、と思ったので、終わったあと何だかんだあったのがちょっと残念でした。
  • この絵から何を読み取るか【感想】アガサ・クリスティ『五匹の子豚』 -

    発表年:1942年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ21 訳者:桑原千恵子 前回の記事『書斎の死体』に引き続き、半年ぶりのエルキュール・ポワロは、今まで彼が解決してきた事件とはひと味違う難事件。 なんと16年も前に解決してしまった殺人事件の捜査依頼だったのです。事件の性質に興味を持ったポワロが“過去への後退”を始めるまでは良かったのですが、16年という年月のせいで風化してしまった証言の数々からはたして真相へとたどり着けるのか。 16年も前の事件ですから、いくらポワロの灰色の脳細胞を駆使したとしても新たな物的証拠が見つかる見込みはほとんど0。 だからこそ関係者たちの証言が大きな手掛かりとなるのですが、これはクリスティの得意分野です。 文のほとんどを占める彼らの証言の中から、い違いや証言の空白を探し出す作業が結構楽しくて、400頁という腹にたまる物量もくいくいと消化

    この絵から何を読み取るか【感想】アガサ・クリスティ『五匹の子豚』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/09/25
    「五匹の子豚」は、クリスティらしい仕掛けだし飽きずに読めて大好き♪ 犯人あの人だと思ったんだよな~。
  • 500ページもいるかな【感想】ジョン・ディクスン・カー『アラビアンナイトの殺人』 -

    発表年:1936年 作者:J.D.カー シリーズ:ギデオン・フェル博士7 訳者:宇野利泰 まずは 粗あらすじ フェル博士の自室に集まった三人の警察官が語るのは、ロンドンの博物館で起こった奇怪な事件の物語。数種のつけ髭と、石炭の粉舞う異様な博物館で起こった事件は、三者三様のお伽噺によって混乱を極める。すべての物語を聞いたフェル博士は見事真相を突き止められるのか。 上のあらすじでもわかるように、まずは作、フェル博士による安楽椅子探偵ものです。プロローグでは、まるで子どもが寝る前にお話を聞かせてもらうかのような雰囲気の中、柔らかい暖炉の火明かりに包まれながら、さらりと奇怪な事件の導入が語られます。これだけで「あゝ良い」とため息が漏れます。 以降3人の語り手たちによって、事件のあらましや手掛かりが語られる(Ⅰ~Ⅲ部)ため、いったんフェル博士は退場。そして、500頁に差し掛かろうかというときになっ

    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/08/31
    期待して読んだら、ちょっと期待はずれだった記憶しか残っていない。再挑戦してみます♪ そう、なんか最初の事件の説明がすごく分かりにくかった記憶がある…。[読みたい本]
  • シャーロック・ホームズ短編ベスト10【海外ミステリ読了200冊記念】 -

    特定の作家、特定の作品のベスト10系の記事を書くのが初めてなので、だいぶと気合が入っております。 今年の3月にめでたくシャーロック・ホームズ全作を読破し、その時短編ベスト10を決めてみようとは思っていました。 折よく、2015年からハマった海外ミステリの読了冊数も200冊を突破したので、前回(100冊突破記念記事)と同様に記念となるまとめ記事を書いてみようと思ったのでした。 短編ベスト10を決めるにあたって シャーロック・ホームズ短編ベスト10 シャーロック・ホームズ短編ベスト10【ネタバレなし】 番外編 ホームズ派 コナン・ドイル派 おわりに 短編ベスト10を決めるにあたって 「短編」ですから、もちろん4長編は含んでおらず、1891~1927年に発表された56の短編を対象にしています。 それら一つひとつを再読し、その事件の性質、用いられているトリック、犯人の属性、手がかりの特性、シャーロ

    シャーロック・ホームズ短編ベスト10【海外ミステリ読了200冊記念】 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/08/13
    「ソア橋」好きなので入っていて嬉しい! ミステリー要素が少なめとか、色々な短編があるのがいいですよね。参考にしてまた読み返したいです♪
  • 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』【ネタバレなし感想】真新しいものはない -

    引用:2018 Lucasfilm Ltd.&TM 『スター・ウォーズシリーズ』屈指の人気キャラクター、ハン・ソロがいかにして愛すべき悪党〈ハン・ソロ〉となったのか。生涯の相棒チューバッカや愛機ミレニアム・ファルコン号との運命的な出会いとは!? という触れ込みで、公開前から不安しかない映画でした。 だって、僕たち私たちが知っているハン・ソロやチューバッカやミレニアム・ファルコン号はすでに今までの数多くの作品の中で、これでもかと登場して大活躍してくれています。 今更自伝的な映画なんてほんとうにいるの? でも見ちゃうんですよコレが。 で腑に落ちないんですよ。 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 予告編 2 (2018年) そもそもコレって正史なのか。 監督や脚家がこうだったらいいなあ、なんて妄想で作り上げたものじゃないの?ほんとに? もしかしたら、晩年のハン・ソロがどっかの惑星の酒

    『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』【ネタバレなし感想】真新しいものはない -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/07/26
    これだいぶ微妙だったみたいですね…。
  • 家族でディズニーランドへ行ってきたので注意点、反省点を記録するよ【飛行機編】 -

    ワールドカップも終わっちゃいましたねえ…あんなに熱心にGLの試合予想をしていた数週間前の熱はどこへやら。 真夏の暑さとは裏腹に、液晶の中のサッカーボールを追う観戦小僧の熱は、すっかり冷めてしまいました。 そもそも、7月11日の準決勝の日から2泊3日でディズニーランドに行ってきたので、ワールドカップどころじゃなかった、というのが正直なところ。 さすがに自分でもワールドカップの準決勝と、嫁の機嫌を損ねるリスク、どちらを取るかは…ねえ? とにもかくにも、息子(3)にとって2回目のディズニーランド、初めてのディズニーシーということもあって、以前よりだいぶディズニーキャラクターも覚えてきたことだし、事前にアニメを見せまくって予習も十分! しかも! 宿泊先はあの ディズニーランドホテルですよ!!!! いや、ほんと クソ高いんだから… 元とらないと、ってかホテルで節約しても現地でウン万円消えるテーマパー

    家族でディズニーランドへ行ってきたので注意点、反省点を記録するよ【飛行機編】 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/07/17
    おもちゃの違いというのは盲点(@_@)
  • 冒険小説にした方が良かったのでは【感想】S=A・ステーマン『六死人』 -

    発表年:1931年 作者:S=A・ステーマン シリーズ:ヴェンス警部1 訳者:三輪秀彦 フランス冒険小説大賞受賞作、という触れ込みで、個人的にも読んでみたかった海外ミステリの一つでした。 「冒険小説」という名称ですが、実際には犯罪小説・サスペンス小説という意味合いが強いようで、たしかに作でも冒険が重要なキーワードにはなっているものの、ちゃんとミステリの型にははまっています。 粗あらすじ 各々が巨額の富を得るために、五年後の再会を誓って冒険へと旅立った6人の青年たち。五年後、そのうちの一人で、目的を達し意気揚々と仲間を待つサンテールの元に突然の凶報が届いた。続々と彼らの元に届く不気味な<親展>の送り主とはいったい誰なのか、はたして6人は無事再会できるのか… 作はネタバレ無しの感想が非常に難しい作品です。創元推理文庫版のあらすじやあとがきでも壮大にネタバレされていますので、お読みの際はお気

    冒険小説にした方が良かったのでは【感想】S=A・ステーマン『六死人』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/05/03
    導入がとても面白そう♪ 200ページと気軽に読めそうなので、こんど読んでみたい。
  • 新潮文庫オリジナルがオリジナルすぎる【感想】アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの叡智』 -

    発表年:1892~1927年 作者:アーサー・コナン・ドイル シリーズ:シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズは実に約1年ぶりでした。ただ作は、実際にアーサー・コナン・ドイルが発表した短編集ではなく、新潮文庫の発刊の都合上カットされた作品をまとめた、新潮文庫オリジナルの短編集です。なので今回は、短編集が発表された順に各短編の感想を残しておくだけの記事になってしまいそうです。 『冒険』より『技師の親指』(1892) 前回の感想記事『事件簿』でも軽く述べたとおり、作は事件自体の不可思議さにフォーカスしただけ作品で、明らかに『赤毛組合』の系譜を汲むミステリでしょう。 ただし、犯人が用いた場所を特定させない小トリックは秀逸で、一読の価値はあります。 『緑柱石の宝冠』(1892) 事件自体はありきたりな盗難事件ですが、登場人物に用意された仕掛けにまんまと嵌ってしまいました。どちらかという

    新潮文庫オリジナルがオリジナルすぎる【感想】アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの叡智』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/03/19
    これは…どういう基準の編集なのか気になる。短編ベスト10楽しみです♪
  • 後世に影響を与えた(であろう)歴史的な一作【感想】ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』 -

    発表年:1908年 作者:ガストン・ルルー シリーズ:ジョゼフ・ルールタビーユ1 訳者:宮崎嶺雄 昨年末にホームズ時代に属する歴史的なミステリをいくつか入手できたので、今年の前半はそれらを消化しながら、クロフツ祭りができれば、と思っています。 今日は、前者の歴史的なミステリからこの一作。 超有名な作品だけあって、多くの出版社から様々な訳で翻訳されています。当記事で行う引用などの表記は全て、今回読んだ創元推理文庫の宮崎嶺雄訳を基準としておりますのでご了承ください。 粗あらすじ 物理学の権威であるスタンガースン博士を父に持つマチルダ嬢が、<黄色い部屋>で襲撃された。父親と老僕が部屋に押し入ったが、犯人の姿は見えず、部屋も完全な密室であったことがわかる。パリ警視庁屈指の名探偵が、この怪奇な事件の解決に乗り出す中、新聞記者ルールタビーユ青年もまた、特ダネそして真相の解明を狙っていた。 感想の結論か

    後世に影響を与えた(であろう)歴史的な一作【感想】ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/03/13
    いま読むと、ちょっと…と思う箇所が多いけれど、この時代にこれは革新的だったんだろうなと思う。
  • クリスティの円熟を感じさせる一作【感想】アガサ・クリスティ『白昼の悪魔』 -

    発表年:1941年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ20 訳者:鳴海四朗 ほぼ半年ぶりのポワロものの長編です。 去年は月一ポワロを目標にしていたのですが、1940年代に挑む前にそれ以前の積読がどんどん増えてきて…ちょっとペースダウンしてます。 まずは粗あらすじ イギリス南西部の豪奢な離島スマグラーズにバカンスのため集まった、ほとんど共通点の無い人々の一団。一人の美しい元女優が海岸線に降り立った今、物語はせきを切ったように進みだす。紛れもない悪の存在に目を光らせるポワロだったが、事件は起きてしまい… たしかに良作ではあります。今まで読んだポワロものでも上位かな、と。ただ、それはクリスティの才能とか独創力によるものではなくて、彼女がミステリ作家として円熟してきたからなのかもしれません。 一人の美女を中心としたプロットはクリスティの作品群でもよく見受けられるロマンス型です

    クリスティの円熟を感じさせる一作【感想】アガサ・クリスティ『白昼の悪魔』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2018/02/02
    トリックのコアはあれと一緒なんだけれど、別物として読めるのがすごい。クリスティは、物語を書くのが上手いなあと思う。
  • 『ユダの窓』カーター・ディクスン【感想】ハウダニットの極致 -

    1938年発表 ヘンリ・メリヴェール卿7 高沢治訳 創元推理文庫発行 前作『孔雀の羽根』 次作『五つの箱の死』 今年最後の海外ミステリ感想記事になりそうです。でも最後に、作を紹介できるのは嬉しかったりして… というのも海外ミステリ界に燦然と輝く傑作長編らしいじゃないですか。 このを読むためにこの半年は頑張ってきたと言っても過言じゃありません。そもそも作は、多くのミステリ好事家の評価も高い。 例えば、江戸川乱歩大先生のベスト作品6作のうちの一角に挙げられたり、東西ミステリーベスト100(2012)でも44位と大健闘。 自分の中では『火刑法廷』に次ぐカーの傑作というイメージでした。 粗あらすじ 金城鉄壁の密室で見つかったのは、一人の紳士と矢が刺さった死体。当然の如く逮捕されたその紳士の弁護を引き受けたのは、ヘンリ・メリヴェール卿だった。敗訴必至の裁判にもかかわらず、無罪を確信するH・M卿

    『ユダの窓』カーター・ディクスン【感想】ハウダニットの極致 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2017/12/29
    「ユダの窓」は、「どうせこうでしょ」とすごい自信満々に犯人を外したのを思い出す…。また読んでみよう♪[読みたい本]
  • クリスティ作品をざっくり型で分類してみた【感想】アガサ・クリスティ『死人の鏡』 -

    発表年:1937年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:エルキュール・ポワロ 訳者:小倉多加志 各話感想 ざっくりクリスティ作品分類 ありきたり型 モンスター型 ロマンス型 アブノーマル型 クリスティ型 作はエルキュール・ポワロものの中編が4編収められた中編集です。サクッと感想を書いてしまいます。 各話感想 『厩舎街(ミューズ)の殺人』(1936) ガイ・フォークス・デーにピストル自殺を遂げた一人の女性。その姿、現場の状況に不審な点を見つけたポワロが捜査に乗り出します。 なんともまあ巧い作品。 この作品を読むためだけに作を手に取る価値はあります。 関係者の証言を聞き取りながら少しずつ前進するポワロの探偵手法は、やはり短かすぎる短編では堪能できないもの。これくらいのボリュームが一番スッキリしていて楽しめるのかもしれません。 『謎の盗難事件』(1927) もうちょっと凝ったタイトルでもいい

    クリスティ作品をざっくり型で分類してみた【感想】アガサ・クリスティ『死人の鏡』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2017/12/25
    個人的に好きだなあ~と思う作品は、モンスター型が多い。ロマンス型がクリスティの真骨頂というのは確かに~~。
  • 無垢って何だろう【感想】ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』 -

    発表年:1954年 作者:ウィリアム・ゴールディング 訳者:平井正穂 定期購読しているうさるの厨二病な読書日記さんでおすすめされていた、気軽に読める退廃的な世界名作文学の中からビビッと来た1冊を読んでみた。 www.saiusaruzzz.com 特に「無人島に不時着した少年たち」の部分にビビッときた。 子どものころから『ロビンソン・クルーソー』『トム・ソーヤーの冒険』『宝島』『十五少年漂流記』などの冒険小説が大好きだったので、もろ『十五少年~』やないか、とテンションが上がった。 実際読んでる途中も、美しく細やかな情景描写が多いため「良い冒険小説じゃないか」と錯覚を起こしそうになるほど。 たしかに、気軽に読め、退廃的で、世界的名作なんだろうな、とは思ったのだが、作の感想を自分の心に留めておくだけでは、どうにもいつものように直ぐミステリに指が向かず、何か心につっかえているような気がしない

    無垢って何だろう【感想】ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2017/12/15
    言及ありがとうございます! 「蠅の王」は、情景描写もいいですよね。青春小説。読むと子供時代を思い出すので、そうなのかも♪♪。
  • M-1グランプリ2017総評 -

    実は随分前から一度やってみたかったんですよね。お笑いについて語ってみること。 ほんとブログって、大好きなことを誰の目も気にせず自由に言える素晴らしい世界です。 ということで、昨日M-1グランプリ2017が開催されました。 やっぱり視聴者なら、漫才師たちが披露するネタを自分なりに採点して順位付けするじゃないですか。私ねこも審査員になりきって採点し、松人志氏と点数が同じならニヤニヤしたりして自己満足の時間をまったり過ごしました。 そして来口述で評価がし難く、順位付けの難しいお笑いという競技を、自分なりに分析し評価できそうな気がしてきました。 今日は、各ネタの評価から始まり、今回の結果へと辿り着いた道程、はたまたM-1の抱える問題点、そして最後にはお笑いとは、みたいなことまで好き勝手書いていきたいと思います。 以下敬称略 あとちょっと長いんで、おヒマなときにでもご覧ください。 各ネタ評価 1

    M-1グランプリ2017総評 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2017/12/04
    面白かった♪ ジャルジャルについてが分かりやすい。和牛が滑舌とかも含めて「親切で分かりやすかった」と自分は思ったけれど、審査員は笑いというのはそういうものじゃないと思っていたのかな、とか色々考える。
  • 海外ミステリを読むなら、まずはこの一冊 -

    先日、定期購読しているブログ『ゴロネ読書退屈日記』のゴロネさんより、こんなコメントをいただいた。 海外ミステリーを読むなら、まずはこの一冊を読んでといった作品があれば教えてください。 海外ミステリの感想ブログを運営しているものにとって、まさに光栄の至りとも言える質問に、私ねこは興奮した。 1時、2時になっても寝れない。 ついにきたか、この審判の日が。私が一端のミステリ愛好家か、そうでないかが白日の下にさらされる日が… 仮にこういう質問が来た時に、堂々とミステリ玄人らしく、はきはきと、胸を張って、どや顔で、ほくそ笑みながら、鼻持ちならない顔で、あくまでも謙虚に、かつ力強く、好感度は高めに、媚びず、へつらわず、 『まずは○○を読んでください!』と言える訓練は日々してきたつもりだった しかし現実はそう甘くはない。 甘くないのは現実か自分か… 思考が一時停止してしまった。 そもそも、読書数が圧倒的

    海外ミステリを読むなら、まずはこの一冊 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2017/11/11
    まずはやっぱり御三家からとなって、そのうち小説としても読みやすいクリスティになって、クリスティの有名作品は意外とトリッキーなものが多いから、オーソドックスなものとなると…おお! 素晴らしいセレクト!
  • おいおいルパンかよ→誠に申し訳ございませんでした【感想】カーター・ディクスン『一角獣の殺人』 -

    1935年発表 ヘンリー・メリヴェール卿4 田中潤司訳 創元推理文庫発行 前作『赤後家の殺人』 次作『パンチとジュディ』 今年度の下半期は、カー作品を読み漁っています。傑作と呼ばれる『ユダの窓』に向けてまっしぐらです。 だから、それまでの数作はサラッと読み終えてしまおうと軽い気持ちで挑んでいたのですが、どれも秀作ぞろいでビビってます。 ≪僕の舎≫では、そーでもない作品であればあるほど、筆者の筆が乗るというミステリアスな傾向にあります。なので、ここ何作品かの感想書きは結構苦労しました。 次『パンチとジュディ』も良いんですよこれが… さっそく粗あらすじ “一角獣”なる政府の極秘事項、一角獣に貫かれたような空洞を持つ死体、稀代の怪盗フラマンドと宿敵ガスケ、それらが混沌と化した怪事件に巻き込まれたのは、元英国諜報部員ケンウッド・ブレーク。フランスの古城を舞台に三つ巴の戦いの幕が上がる。 もろ手を

    おいおいルパンかよ→誠に申し訳ございませんでした【感想】カーター・ディクスン『一角獣の殺人』 -
    saiusaruzzz
    saiusaruzzz 2017/11/03
    カーはひどいやつは本当にひどいから手を出すのに勇気がいるけれど、秀作と聞いたので安心して読んでみます♪ 「ユダの窓」はいいですよ~~(^o^)