私は、「若者の○○離れ」とひきこもりには、共通点があると思っている。 もうマスに対して「スタンダード像」を作って、それに乗せようとするような時代は終わったということなのだろう。趣味も消費も仕事も、多様化したものの中から自分で選び取る時代なのだ。 趣味や消費は、かなり自由度が高いから、若者もすぐに時代の流れに馴染めるが、進路に関しては、社会に出てない若者は、わからなくて不安になる。「やっぱり、自分は社会経験がないから、社会に出ている大人の意見を聞いたほうが」などと思うものだ。 ここで、「こういう時代だからこそ、好きに生きろ、自己基準で生きろ」と言ってくれる大人なら良いのだが、私の母のように、「こういう時代だからこそ、子供を安定した進路に」と考えてしまう大人がいて、それがひきこもりフラグなのだろう。そういう考え方は、もう過去の成功体験なのだ。 過去の成功体験というものは、一部あるいは短期的には