ホテル、百貨店のメニュー虚偽表示が相次いで発覚し問題となっています。この機会に、店で発生し得る“ウソ”について考えていきましょう。 メニュー虚偽表示が発生する土壌 メニューに実際とは異なる材料等を表示していたことについて、「偽装ではなく誤記である」とする釈明も見られますが、担当者の故意か過失かによらず、お客にとってはだまされたことに違いありません。この種の過ちは表示に関する法令違反(優良誤認等)だけでなく、詐欺であるかどうかという問題も含まれているとも考えられ、刑事事件ともなり得る重大な問題です。 外食チェーン、小売チェーン、食品メーカーでは、今回問題となったような例は、2000年代に入ってから2007年頃までにいくつもの問題が発覚しました。そして、その都度、当事者企業だけでなく、同業各社がそれぞれに自社の実態把握と法令理解、コンプライアンスの徹底、管理体制の再構築を行いました。 そうした