マーケティングを戦争に例えて考えるのを止めよう。 バリューマーケティング研究所をスタートさせた、昨年秋からの、僕と相棒高橋との暗黙の約束だ。 戦略、戦術、戦闘、ターゲット、シェア、競合、Etc.・・・マーケティングは長く戦争に例えられつつ進歩してきた。 そう言えば、ランチェスターの法則などと言うのもあったな~。強い敵に勝つには、一人ずつ裏路地に誘い込んで、三人で取り囲んでボコボコにすればいいのだという、けんかの勝ち方ノウハウだ。 実は、それこそが全ての間違いの元だ。 もともとは、社会に役立つ価値の創出とその伝播の工夫だったはずが、ある時から、競合との「先陣争い」「領土争い」に変わり、商品開発は、そのための「武器開発」に、成り下がった。あげくの果てに、ターゲットの「攻略」の方法開発に至った。 本末の転倒が起きた訳だ。目的を見失った技術の進化ほど怖いものは無い。 20世紀=戦争の世紀。パワーに
「続いてのニュースは~です」「そこで見たものとは!?」というナレーションとともにテレビ番組の「ここぞ」という場面で流されるCMについて、約86%の視聴者が「不愉快」と感じていることが、榊博文慶大教授らの調査で明らかになった。さらに、CM明けに放送される同じシーンの繰り返しについても「好感が持てない」「しつこい」と答えている人が多く、CMでビジネスをしているテレビ局側からすれば現状のCM放送の「問題」を突きつけられたことになる。 「山場CM」だと、商品を「買いたくない」人が増える 榊博文教授の論文「番組内CM提示のタイミングが視聴者の態度に及ぼす影響」は、慶大の学生727人を対象に、2002年8月~10月にかけてCMの提示の実態について行った調査に基づいたもの。テレビ番組の「ここぞ」という山場にさしかかると放送されるCMを「山場CM」と呼び、話が一段落して落ち着いたところで放送されるCMを「
ブログマーケティングへの態度は「無関心」、「嫌い」、「当事者です」の3つしかない 「非当事者・ブログマーケティング好き」というポジションが抜けてる感じがする。これは「感じ」に過ぎないんだけども(なお以下、ブログマーケティング≒ブロガー連携による宣伝・モニター施策のこと)。 こういう感覚は前からぼんやりと持っていたのだけど、より明確なイメージになってきたのは、このあたり。 映画・音楽の宣伝、「専門誌よりブロガー」 - ITmedia News はてなブックマーク - 映画・音楽の宣伝、「専門誌よりブロガー」 - ITmedia News livedoor クリップ - 映画・音楽の宣伝、「専門誌よりブロガー」 - ITmedia News はてなブックマークのコメントに、そこまで言うか? と思ってしまうような“ブロガー試写会招待”に対する否定的コメントがいくつかある。そういうコメントをする
コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。 宮脇 睦(有限会社アズモード) 「今日は何の日だ」という彼女からのクイズの出題に背筋が凍った男性は多いのではないでしょうか。女性は「告白記念日」「交際1周年」などと記念日が好きで、その期待を裏切る男もまた多いと聞きます。 これは社会的評価を優先する男性には「パーソナル記念日」の価値がわからないからです。一方の女性は自分の価値・世界観を重視します(「女性」「男性」は性質的価値観のことで、戸籍上の性別とは異なります)。 ところでパーソナルな記念日
新スポンサードサーチへの移行も佳境を迎えており※1、いよいよ日本においても、環境の変化に押される形で「旧型マーケター」から「新型マーケター」への進化が始まるだろう。とはいえ、進化は一朝一夕に起こるものではなく、暫くは「旧型」と「新型」が共生する時代が続くことになる。 そこで、数多くのクライアントを抱える広告代理店においては、まず担当するクライアントが「新型」への進化を終えているのかを見極めることが重要となる。なぜならば、「新型」か「旧型」かによって、代理店の仕事の進め方は大きく変わってくるからである。特に「旧型」のクライアントに対しては、進化を助けるために十分な教育・啓蒙を行わないと、新スポンサードサーチ移行後に取引がジリジリと縮小していく可能性があるので(詳しくは記事後半を参照)注意が必要だ。 では、クライアントのDNAに記される進化の痕跡を外から見極めるにはどうすればよいのだろうか?
Disclaimer このブログは高広伯彦の個人的なものです。ここで述べられていることは私の個人的な意見に基づくものであり、私の雇用者には一切の関係はありません。 Powered by Movable Type 3.17-ja « 日本のメディアビジネス、改革のための布陣? | Main | 今の時代の『連合広告』 » May 02, 2007 『ブルーオーシャン戦略』の著者が語る『Wii』 ■任天堂「Wii」を生んだ「ブルー・オーシャン戦略」とは? (日経情報ストラテジー発ニュース):NBonline(日経ビジネス オンライン) そうなのかーーー! 確かに Wii はブルーオーシャンだ。 PS3は自らが作ったレッドオーシャンの中で、自らに戦いを仕掛けたようなもんじゃないか。 また、この、Wii 対 PS3 や PSP 対 DS の構図を、広告業界・メディア業界にあてはめ、ブルーオーシャ
『MarkeZine』が主催するマーケティング・イベント『MarkeZine Day』『MarkeZine Academy』『MarkeZine プレミアムセミナー』の 最新情報をはじめ、様々なイベント情報をまとめてご紹介します。 MarkeZine Day
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 一般的にマーケティングとは、需要を創造し、刺激し、喚起する活動として認識されていると思います。一方でその逆に、需要を抑制する活動としてのデ・マーケティングが必要な場合があることは案外知られていません。 デ・マーケティングとはコトラー(P.Kotler)とレビイ(S.T.Levy)が提唱した概念であるデ・マーケティングとは、ある特定階層の顧客需要を一時的ないし永続的に需要を減退させるマーケティングの一局面として定義されます。 この考え方の背景にあるのは、マーケティングは本来、現在の企業の供給能力、価値提供能力とその中・長期的な目標に合うように需要を統制しなくてはならないという考え方です。 つまり、カンタンに言ってしまえば、企業が自分たちのいまの力を超えた販売を、短期的な数字に
しかし、現在、一般的にマーケティングだと考えられているものは、「売れるしくみをつくること」という視点に立てば、その範囲があまりに限定されすぎていると思います。 広告、SEMやネット広告などを使ったWebマーケティング、ダイレクト・マーケティング、新製品企画、店頭プロモーション、PRなど。 おそらく、マーケティングと聞いて思い浮かべるのはこんなところでしょうか。 あとは市場調査なんかを思い浮かべる方もいたっしゃるかもしれません。 でも、本当はこれらは狭義のマーケティングに含まれるものに過ぎません。 これらはある意味では企業内のマーケティング部門が直接関わる仕事だといえると思います。 しかし、マーケティングが単にマーケティング部門だけの仕事ではなく、全社的に取り組むべきものであることは、ドラッカーやセオドア・レビットあたりが昔言っていることです。 そうした全社的な取り組みとしてのマーケティング
コンテンツは現場にあふれている。会議室で話し合うより職人を呼べ。営業マンと話をさせろ。Web 2.0だ、CGMだ、Ajaxだと騒いでいるのは「インターネット業界」だけ。中小企業の「商売用」ホームページにはそれ以前にもっともっと大切なものがある。企業ホームページの最初の一歩がわからずにボタンを掛け違えているWeb担当者に心得を授ける実践現場主義コラム。 宮脇 睦(有限会社アズモード) 心得其の参 何でも揃う居酒屋と比内地鶏の焼鳥屋顧客台帳には「コンテンツ作り」の答えがあります。ところが1つの商品しか置いてないお店でもない限り「どの商品を買ったお客さん」にあわせるかでコンテンツは様変わりしてしまいますし、ホームページの軸となるコンセプトを決めるのも迷われることでしょう。 そこで、今回はホームページの「コンセプト」を考えるときに役立つ「焼鳥屋理論」を紹介します。コンセプトを決めることは中小企業の
不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 1つまえのエントリー「マーケティングという問題意識」でまえがきを紹介しましたが、『欲望解剖』をあっという間に読み終わりました。2時間くらいでしょうか? ちょうどいま考えていること、悩んでいることにフィットする内容だったからでしょうね。いわゆるマーケティングの本じゃない視点から、そして、僕がこれからのマーケティングってこうでしょと思っている視点から、マーケティングというものを語ってくれていたので、非常に面白かったです。 ちょっと内容を紹介しておきましょう。 脳科学の視点この本は脳科学者である茂木健一郎さんと、法政大学大学院ビジネススクールの教授である田中洋さんの共著ということで、それぞれが別々に書き下ろした2つのパート+対談のパートという3つのパートで構成されています。 まず
You can search NRI's research and research results from tags, free words, and content types.
和久井: 秋山隆平氏は、「ホリスティック・コミュニケーション」(宣伝会議 2004年)という本を著され、「アクティブ・コンシューマの出現で進化する広告と販促の境界」について平易に説明されている。まずそのきっかけとなったインターネット広告について伺いたい。インターネット広告はラジオを抜いたというが。 秋山氏:雑誌の広告費には制作費が入っているが、インターネットの広告費には制作費が入っていない。制作費を入れればラジオは抜いて、雑誌にもかなり近づいた段階である。ただ、誤解が多いが、インターネットはプラットフォームであってメディアではないので、私には「東京駅がのぞみを抜いた」というような感じに聞こえる。 インターネットの上にいろいろなメディアが載ってくる。インターネットがラジオを抜いたというなら、今年始まるIPラジオはどちらにカウントするのかという問題が起きてくる。 インターネットはあくまでもプラ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く