■問題の本質は親のモラル 滞納した学校給食費や保育料を子ども手当から天引きできる制度を導入する方針を政府が18日に固めたことに、自治体や学校・保育現場からは評価の声が上がった。 [フォト]仙谷氏、今年3月に言及 10月に市の税務事務所が、給食費や保育料の悪質滞納者に対する督促もできるように制度を改めたばかりの千葉市の熊谷俊人(くまがい・としひと)市長は「教育、保育現場の負担は大きかったが、欠陥が是正された」と評価、給食費の催促に追われてきた教師も「これで滞納がなくなる」と歓迎した。 だが本来、給食費や保育料は払うのが当然で、経済的に苦しい家庭には支援制度もある。まじめに支払い続けてきた保護者からは「これまで滞納が許されてきたこと自体がおかしい」「滞納がなくなるとしても、問題の本質が忘れ去られてしまっては困る」という声も上がっている。 「正直者が損をするような仕組みを改めてほしかっ