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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (5)

  • ビルの材木で500年以上前の気候を知る、米NYで進む取り組み

    米ニューヨーク市で取り壊されたビルからダイオウマツの材木を取り出す作業員。こうした材木には、これまでに知られていたより何百年も前の気候の手がかりが残されている。(PHOTOGRAPH BY ALAN SOLOMON) かつて米国東部に広がっていた古い森(老齢林)は、1900年代初頭にはほぼ消滅してしまった。しかし、そこから採取された木がたくさん残されている場所がある。ニューヨーク市のビルの壁の中だ。 これらの材木の年輪は、過去の気候データに関する情報源となるため、研究者たちが解体現場の材木の回収に取り組んでいる。米コロンビア大学ラモント・ドハティ地球観測所の「Tree Ring Lab(年輪ラボ)」のチームが着目しているのは、鉄骨が普及する1920〜30年代以前に建てられた建物だ。なぜなら、大半が米国の老齢林の材木を使っているからだ。(参考記事:「9・11跡地の木造船、建造年代を特定」)

    ビルの材木で500年以上前の気候を知る、米NYで進む取り組み
  • 歴史に残る謎の集団失踪、北米の「消えた入植者」で新発見

    1587年、男女子ども合わせて100名以上が船で英国から米ノースカロライナに渡った。新しい植民地を建設するためだ。3年後、彼らの姿は消えており、後にはわずかな手がかりだけが残されていた。(PHOTOGRAPH BY MARK THIESSEN, NATIONAL GEOGRAPHIC) 米ノースカロライナ州で最近発掘された陶器の破片は、英国から初めて米大陸に入植した悲運の「消えた入植者たち」が使っていたものだった。そんな大胆な主張が、ある謎をめぐる長年の議論に新たな火をつけた。1587年、ノースカロライナのロアノーク島に残された男女子ども合わせて115名に、いったい何が起こったのかという謎だ。(参考記事:「消えた16世紀の入植者、115人の影を探して」) ロアノーク島から西へ80キロ、アルベマール湾を見下ろす断崖の上で、「ファースト・コロニー基金」の調査チームは陶器を大量に発見した。英国製

    歴史に残る謎の集団失踪、北米の「消えた入植者」で新発見
  • NASA探査機、小惑星ベンヌのサンプル採取へ

    地球近傍小惑星ベンヌの平均直径は約500メートル。また、既知の小惑星の中で今後150年以内に地球に衝突する確率が最も高いと言われている。2018年末からベンヌを周回して詳細な調査を行っている探査機オシリス・レックスは、小惑星の秘密を次々と明らかにしている。(PHOTOGRAPHY BY NASA/GODDARD/UNIVERSITY OF ARIZONA) 地球近傍小惑星「ベンヌ」は、遠くから見ると、宇宙空間に浮かぶ直径500メートルほどの回転するコマのようにしか見えない。しかし、10月20日にベンヌの表面のサンプル採取を予定しているNASAの小惑星探査機「オシリス・レックス」のおかげで、科学者たちはその表面をクローズアップで見られるようになっている。この新しい観測結果は、ベンヌの地形とその起源が、科学者が想像していた以上に豊かで複雑であることを示している。 オシリス・レックスのプロジェク

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    sakakkask
    sakakkask 2020/10/14
  • 「貧困への逆戻りが起きる」ビル・ゲイツ氏に聞くコロナ下の世界

    【動画】ビル・ゲイツ氏の財団が発表した年次報告書「ゴールキーパーズ・レポート」第4刊について、ナショナル ジオグラフィック英語版編集長のスーザン・ゴールドバーグがビル・ゲイツ氏に話を聞いた。(インタビューは英語です)(NG MEDIA) ビル&メリンダ・ゲイツ財団は2020年の年次報告書「ゴールキーパーズ・レポート」を公開し、新型コロナウイルス感染症の世界的流行(パンデミック)があらゆる指標において人類の健康と福祉に悪影響を与えていると分析した。(参考記事:「ゴールキーパーズ・レポート:ワクチンの公平な配布、富裕国買い占めに比べて死者半減」) このレポートは、極度の貧困、飢餓、ジェンダーの不平等を根絶するために国連が設定した持続可能な開発目標(SDGs)の達成状況を評価するもので、4刊目となる今回は、新型コロナの影響で、その目標のほぼ全てにおいて長年の進歩が後退したと指摘。パンデミックの終

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  • 古代エジプト絵画、独自の様式を生んだのは無名の画家たちだった

    古代エジプト時代の墓に描かれるのは、高貴な生まれの人ばかりではなかった。デイル・エル・メディナにある、ラムセス2世の時代(紀元前1279年~1213年頃)の彫刻家の墓には、棺に装飾を施す画家が描かれている。(UIG/ALBUM) 西洋の画家たちは、自らの名前が永久に残るよう「個性」を作品に刻みつけてきた。古代エジプトの画家たちはその真逆だ。彼らは世界的に知られる芸術作品を、紀元前3000年ごろに確立された様式を継承しながら、匿名のまま作り続けた。 古代エジプト文化の発祥から、王家の谷にある巨大な王墓の装飾に至るまで、エジプトの絵画は大衆を喜ばせるためではなく、より超越的な目的をもって描かれていた。 死者の活力である「カー」を、来世でも継続させるためには栄養が必要だった。その栄養を供給するために、エジプト人は絵画の魔力(ヘカ)に頼ろうと考えた。ある物体を描けば、それを現実のものにできると彼ら

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