そもそもの始まりは、この一件からだった。 2013年10月22日・阪急阪神ホテルズ発表の文書である。 メニュー表示と異なった食材を使用していたことに関するお詫びとお知らせ(PDF) この発表をきっかけに、各社が堰を切ったように次々と発表を重ね、ホテル・レストランから、製造業、大型スーパー、ショッピングモールと、範囲も拡大していった。そして、徐々にその「責め」のトーンも弱く、柔らかになっていった。 マスコミが視聴者・読者の気分を読むのは商売の性質上当然のことだが、そろそろ飽きてきた、と察したのだろう。たしかに、「もうお腹いっぱい」という気分ではある。 さて、割りを食った「阪急阪神ホテルズ」だが、彼らはなぜ火中の栗を拾うような決断をしたのだろうか。自浄機能に基づく「勇気」がそうさせたのだろうか。そのような勇気を称える声は聞こえてはこないが。 だが、実は彼らが「最初」ではない。彼らの発表のきっか