ブックマーク / tmykinoue.hatenablog.com (49)

  • なんでも王選手 - 泣きながら一気に書きました

    マイナンバーを送れという旨の書類が来たのですが、マイナンバーの通知書が見つからないので、代わりに王選手の背番号を書いて送れば良いですか?」 「素敵な女性に電話番号を尋ねたら、王選手の背番号と同じだと言われたのですが、イチかバチか掛けてみるべきでしょうか?」 「銀行の暗証番号は、もちろん王選手の背番号です。ええ、ひと桁ですが何か?」 「THE 虎舞竜の『ロード』って、第何章までありましたっけ? 王選手の背番号と同じでしたっけ? もしかして王選手の通算塁打数のほうだったかな?」 「アントニオ猪木に大声でイチ、ニイ、サンと言われたのですが、その後は王選手の背番号を強く言い返せば良いですか?」 「五木ひろしよりもソックリさんの一木ひろしのほうが、数的に王選手に近いと言えますか?」 「SMAPの中で一番好きな曲? やっぱり『世界に王選手の背番号だけの花』かな」 「大学入試のマークシートでは、すべ

    なんでも王選手 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/12/17
    そう言えばスターウォーズの新作も「ローグ王選手の背番号」でしたね。
  • 我が憧れの「ナッツ・リターン」~『新語流行語大賞2016』発表を待たずに~ - 泣きながら一気に書きました

    日17時、今年の新語流行語大賞が決まるらしい。だがそんなことはどうでもいい。今年も勝手に恒例にしている「新語流行語大賞全部入り小説」を書きながら、「なんで『ナッツ・リターン』が入ってないんだ!」と憤っていたことを思い出したからだ。 しかし調べてみたら、「ナッツ・リターン」はちょうど2年前(2014年末)の話だったらしい。調べないほうが良いこともある。検索文化は夢を壊す文化でもある。どうも体内時計が年単位で馬鹿になってきているようだ。 しかし当にマズいのは、むしろ今さら「ナッツ・リターン」という言葉を発したくて仕方なくなっていることのほうかもしれない。とにかく言いたいし、できればやりたいとさえ思っている。 いや誤解しないでほしいのだが、当にあれをやりたいと思っているわけではない。あのナッツ姫の「ナッツ・リターン」ではなくて、僕は僕の「ナッツ・リターン」をやりたいのである。 伝わらないだ

    我が憧れの「ナッツ・リターン」~『新語流行語大賞2016』発表を待たずに~ - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/12/01
    こないだ友人に柿の種をあげたんだ。そしたらキレイにピーナッツだけ残して返してきやがった。仕方ないので全部食べたけど、胸やけがすごくて結局全部吐いてしまった。とんだナッツ・リターンだぜまったく。
  • 短篇小説「柿食えば鐘鳴る機」 - 泣きながら一気に書きました

    「こないだ寺で柿ってたらさ、ちょうど鐘が鳴ったんだよね」 政尾加志貴(まさお・かしき)が自慢の横顔を見せつけながら得意気にそう言うと、友人らは「ま、そういうことってあるよね」と軽く受け流したので、加志貴は意地になって、 「……てゆうことが今年三回もあってさ!」 と慌ててつけ加えたのだった。もちろん、口から出まかせである。そもそも普通に生きていて、年に三度も寺で柿をう機会などあるものではない。喫茶店に集っていた三名の友人らは、その発言に驚くどころか「嘘つけ!」と一笑に付した。二回分の嘘を盛ったお陰で、真実の一回目すらも虚言であると断じられてしまったのである。 加志貴はその日から嘘つき扱いされ、「ホラッチョ」と呼ばれることになった。学生時代のショーンKと同じあだ名だ。 加志貴は悔しかった。だから柿をえば必ず鐘の鳴る機械を作ってやろうと思った。そして実際に作った。器用な男だった。 胸元につ

    短篇小説「柿食えば鐘鳴る機」 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/30
    加志貴は激怒した。自作の柿食えば鐘鳴る機が米軍によって台無しにされたと思った加志貴は「米軍来ない機」の作成に着手した。この機械を実際に機能させるだけの燃料さえあれば、歴史は変わっていたかもしれない。
  • 短篇小説「RP爺」 - 泣きながら一気に書きました

    ヒント爺は、今日もRPGの世界を旅する勇者たちに情報を与えるためだけに生きている。 この世界はすっかり荒廃してしまった。しかしそれがなぜなのかは、ヒント爺風情にはわからない。彼に与えられている情報は、あまりにも少ないからだ。 いまヒント爺の住んでいる村では、昨年から水不足が続いている。もう一年あまりも雨が降っていないのである。そんな村に旅人が来ることはもはや滅多にないのだが、昨日は珍しく剣と盾を持った典型的な勇者が訪れた。盾が皮製だったところを見ると、まださほど冒険は進んでいないようだ。 勇者はずかずかと村に入ると、目についた村人に片っ端から話しかけていた。まるでナンパ師のように見境がないが、情報に飢えているのだから大目に見てやろう。村の名称や近隣の地形など、基的なことは人に訊ねる前に「ググれカス!」と撥ねのけたくなる気持ちはやまやまだが、彼らはデジタルな世界の中に生きているにもかかわら

    短篇小説「RP爺」 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/24
    「おお勇者よ、まさか火山から生きて戻るとは。村長が雨のお礼がしたいと言って、村の北の屋敷で待っている」というヒントを伝えたくてウズウズしているヒント爺の横を勇者が素通りしていく・・・。
  • 短篇小説「炎上ビジネス feat. マッチ売りの少女」 - 泣きながら一気に書きました

    ある冬の夜、少女が路上でマッチを売っていた。少女がマッチを売っていたのは、マッチを買うおじさんがいるからであった。好きで売っているわけではない。 マッチを買うおじさんもまた、マッチが好きなわけでも必要なわけでもなかった、マッチを買うおばさんがいるからマッチを買っていたのである。つまりおじさんもまた、少女から買ったマッチを別の路上でおばさんに売っていた。 マッチを買うおばさんがマッチをどうしても欲しいかというと、そんなことはない。家にはガスコンロもライターもチャッカマンもある。おばさんはただ、マッチを買ってくれる少女に売るためにのみ、マッチを買っていたのである。 このマッチを買ってくれる少女というのは、路上でおじさんにマッチを売っている例の少女だった。少女はおばさんに問うた。 「なんか最近高くないですか、マッチ」 おばさんは答えた。 「仕入れ値が高いのよ」 現代資主義は需要と供給の関係で成

    短篇小説「炎上ビジネス feat. マッチ売りの少女」 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/21
    おじさんの名前はトシちゃん、おばさんの名前はヨッちゃんであるかどうかは誰も知らない。
  • 「新語流行語全部入り小説2016」 - 泣きながら一気に書きました

    歩きスマホでポケモンGOをしながら都内のあちこちへ片手間に火を噴きまくるジカ熱のシン・ゴジラを、もはや民泊中のアモーレたちが築いた愛の盛り土だけで防ぐことは不可能だった。しかも、その盛り土すら実際には行われていなかったという事実が発覚したとなれば。 先日の都知事選で、アスリートファーストをスローガンに掲げて当選した史上初の「ダブル都知事」であるタカマツペアは、この神ってる緊急事態に対し、さっそく新しい判断を下した。もはや肉体的な攻撃は不可能との判断から、精神的攻撃へと切り替える方針を打ち出したのである。そしてこのときダブル都知事が取った心理戦法は、トランプの「神経衰弱」になぞらえて、のちに「トランプ現象」と呼ばれた。 対策を練るにあたり、タカマツペア知事はまず、なんとかしてシン・ゴジラにポケモンGOをやめさせるべきであると考えた。シン・ゴジラが画面越しの街中に浮かび上がるポケモンたちを実在

    「新語流行語全部入り小説2016」 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/17
    泣きながら「黙れ小童!」と叫び続ける西村雅彦の姿を思い出してあげてください!
  • 短篇小説「頭痛が痛い田村」 - 泣きながら一気に書きました

    頭痛が痛い田村は腹痛も痛くなってきたような気がしているが腹痛は痛くない。膝痛が痛いのはいつの間にか治って完治していたし、歯痛が痛いのも半年前に治療して治したばかりだからこの問題は問題ない。虫歯が蝕まれていたのだ。 ただし寒さが寒い季節には、毎度毎年のことながら腰痛が痛くなる兆候が兆す。重い重量物を持って持ち上げると一発でギックリ腰がギックリ来るし、準備運動を準備せず急に急いで運動するとやはり腰が腰砕けになってしまうので、いつも気が気でないが気をつける必要が必ず必要である。 とはいえ適度に動く運動をして動いたほうが腰痛の痛みを緩めて緩和するには良質で良い、という話を耳で聴いたことがあるので、田村は毎朝歩くウォーキングを日課として歩くことにしている。 ウォーキングを歩くときはいつもの通常よりもやや速く高速で歩きを歩くため、車の車道と歩く歩道の間の合間の段になった段差につまづいて、転んで転倒して

    短篇小説「頭痛が痛い田村」 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/16
    みんな!文章量を2倍にする秘策がここに!
  • 短篇小説「スプーン女子」 - 泣きながら一気に書きました

    「スプーンおばさん」こと丸坂匙代は、一切の優柔不断を許さない性格に生まれた。おそらくそれは、スプーンという「片面(=凹面)しか使用しない道具」を携えてこの世に生を受けてしまったからだろう。右手に持って生まれたものがスプーンではなく箸であったなら、「挟む」「突く」「載せる」など用途が広範にわたる分、より柔軟な性格に成長していたのかもしれない。 それはつまり、匙代が何ごとにつけても白黒はっきりさせるタイプであるということを意味していた。だから匙代は、職場であるキッチンの床のタイルも、家主の許可のもと白と黒の格子柄にカスタマイズしていた。匙代は地元の大地主の豪邸で、住み込みの家政婦として働いていた。 ある朝、匙代がキッチンで朝スープを煮込んでいるところに、この家の長男の駄々彦が無遠慮に足を踏み入れてきた。その放蕩息子っぷりには、家主もほとほと手を焼いている。 「なぁんだ、またスープかよ」 駄

    短篇小説「スプーン女子」 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/15
    まさかスプーンおばさんがスプーンで食べられないものを開発していたとは・・・。
  • トランプがいま聴くべき13曲と、その曲名をつぎはぎして無理やり紡いだ手紙のようなもの - 泣きながら一気に書きました

    拝啓 暴言王様におかれましては、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 このたびヒラリー・クリントンとの「War Of Words」に勝利し、 「When I’m President」になったものの、 直後からデモが起こるなどして、早くも「The Enemy Inside」な貴方。 それでも貴方は、力づくで砂上の「Empire」を築くつもりなのか、 はたまた悩める「The Pale King」になり果てるのか。 暴言王の勝利というこの事実は、世界中の人々にとってまるで映画のように「Stranger Than Fiction」。 されどその現実は、紛うかたなき「Sad But True」。 メキシコとの国境に長大な壁を作ったところで、ひっきりなしに「Balls To The Wall」。 メキシコの野球少年にとって、それはきっと絶好の壁。毎日壁当てし続けて、ボールが壁を突き抜ける日―

    トランプがいま聴くべき13曲と、その曲名をつぎはぎして無理やり紡いだ手紙のようなもの - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/11
    トランプ「Killing Is My Business!」
  • トランプが家康でヒラリーが淀君で夫のビルは草履取り? 米大統領選を戦国時代にたとえて説得力を喪失する話 - 泣きながら一気に書きました

    このたびのアメリカ大統領選において、ドナルド・トランプがショッキングな勝利を収めた。大統領選といえばもちろん政治の話だ。僕も政治学科出身者のはしくれとして何かを言ってみようと思ったが、大学で何かを学んだ覚えがないということをすぐに思い出した。自転車通学の最中にピザ屋のバイクと正面衝突したが無傷だった記憶はあるので、たぶん大学に通ってはいたんだと思う。 何かもっともらしいことを言おうとすれば、すでに誰かにそれを言われていることを発見してしまうのが現代SNS社会の悲劇である。今日もそんな発言を発見してしまったので、素直に引用してみることにする。この言葉が今回の大統領選の、いや今の世の中に蔓延している不穏な空気をすべて言い表しているように思う。 念のために言っておくが、僕もこんなことを感じていたような気がしないでもないのである。いや、さらにもう一歩念入りに考え直してみたら、僕もこんなことを言いた

    トランプが家康でヒラリーが淀君で夫のビルは草履取り? 米大統領選を戦国時代にたとえて説得力を喪失する話 - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/09
    いっそのことVHSとベータに例えてみるとか!
  • 短篇小説「おとぼけフランス人シラーヌ・ゾンゼーヌ」 - 泣きながら一気に書きました

    「ハテ、ナンノコトデスカナ?」 ホームセンターから一歩出たところを取り押さえられたフランス人シラーヌ・ゾンゼーヌは、ロングコートのポケットをパンパンに膨らませながら、腕を掴んできた万引きGメンの女・東海林メアリーにそう言い放ったのだった。ちなみに、アメリカ人と日人のハーフである東海林メアリーの異父妹は壁岡ミミアリーといい、二人は「美しすぎる万引きGメン姉妹」として名を馳せている。 第一声でしっかりすっとぼけたにもかかわらず、東海林の的確な判断と誘導により、シラーヌ・ゾンゼーヌはホームセンター店内のバックヤードへと巧みに連れ込まれていた。在庫商品のダンボールに囲まれた簡易テーブルの奥には、すでに店長の家中ひろしが慣れた調子で着席している。 「ほら、取ったもん全部出して」 テーブルを平手で二度叩きながら家中が指示すると、シラーヌ・ゾンゼーヌはわざわざ眉根を寄せて顔の彫りの深さを強調したうえで

    短篇小説「おとぼけフランス人シラーヌ・ゾンゼーヌ」 - 泣きながら一気に書きました
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    sakatsu_kana 2016/11/02
    7人の失踪者のイニシャルを繋げると「mystery」になっていたにも関わらず、8人目にヨイゴシが加わることで全く意味が分からなくなったと嘆くスイリー・メイ(探偵)だった。
  • 少年は窓から逃げる~ブログタイトル画像改変顛末記~ - 泣きながら一気に書きました

    なんとなく思い立って、ブログのタイトルバックに画像を入れてみることにした。 といっても、特に明確なコンセプトもなければ、この嘘八百のブログタイトルにフィットした画像などまったく欲しくもない。そうなると、選ぶ基準というものが当になんにもなくなってしまって大いに困った。 いちおう漫画に携わっていながら、絵心というものが皆無なので自分で描くわけにもいかず、いやこれに関しては漫画編集部に配属された時点で自ら少なからず不安視していたのだが、やがて必要なのは絵を描く能力ではなくそこから面白味や可能性を感じ取る能力であることがわかったので、そんな能力があったのかどうかはわからないがとりあえず描画能力のないまま今日まで生きてきた。 というわけで、必然的にネット上に転がっているフリー素材から画像を選ぶことになる。 ところが冒頭で述べたとおり、そもそもコンセプトがないわけだから検索ワード何も思い浮かばない。

    少年は窓から逃げる~ブログタイトル画像改変顛末記~ - 泣きながら一気に書きました
    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/11/01
    三枚目の絵、私も大好きです。トッチョフ=オ=バサン(1877-1955)の『ヘッドフォンを外そうとする男~エアーで~』ですね。
  • ピコ太郎の仮装をする者の家には、エレキテルな衣装が眠っている - 泣きながら一気に書きました

    今年のハロウィンでピコ太郎の仮装をしている人の家のクローゼットには、高確率で日エレキテル連合の衣装が眠っている。 なんとなくファッションの方向性が似ているような気がしないでもないので、使い回せないかと一度は頭を悩ませてみるものの、やはり柄が全然違うので諦めてピコ太郎モデルを買い直すしかない。 そんなわけで日はハロウィンであるらしい。今年から急に「ハロウィーン」と尻尾を伸ばしはじめているような気がするのは気のせいか。 ハロウィンといえば、日ではもはや仮装以外の意味など見出しようもないが、仮装とはいわゆる「出オチ」なのではないか。 まともな仮装などしたことがないからわからないが、仮装している人々は「出オチ」後の「間」をいったいどうやって持たせているのだろうか。 ご存じのように、「出オチ」とはドーピングのようなもので、その直後には強烈な副作用として、地獄のような沈黙の時間帯が訪れることにな

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    sakatsu_kana
    sakatsu_kana 2016/10/31
    なんというプロファイリング能力・・・(ごくり) 今年の私の仮装内容を言い当てるだけでなく我が家のクローゼットの中身まで透視するとは・・・やはり生半可な仮装者である私はカバン持ちからやり直しか・・・。
  • あたしゃ以外あたしゃじゃないの?~万物光代化計画~ - 泣きながら一気に書きました

    この世の何もかもを「光代化」してしまうという、魔法の一人称を入手した。 以下の例文は、「光代」と「世界」との戦いの記録である。 部屋とYシャツとあたしゃ(光代) あたしゃがオバさんになっても(光代) あたしゃ以外あたしゃじゃないの(光代の極み乙女) あの鐘を鳴らすのはあたしゃ(光代におまかせ) アタッシャ25(光代のアタッシャチャンス) あたしゃあ専用ザク(赤い彗星光代) あたっしゃケース(光代のギャラ運搬用) 真剣80代あたしゃべり場(光代88歳) 「若さの秘訣? あたしゃん(朝シャン)だねぇ」(光代式美容法) 「お弁当、あたしゃめますか?」(コンビニ店員光代) あたしゃかサカス(オールスター感謝祭で森脇健児に走り勝つ光代)

    あたしゃ以外あたしゃじゃないの?~万物光代化計画~ - 泣きながら一気に書きました
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    sakatsu_kana 2016/10/28
    まさか光代が明智光秀の三女、細川あたしゃの血を引いていたとは。
  • 短篇小説「歩くATM~手間亮という男~」 - 泣きながら一気に書きました

    手間亮という男はすこぶるいい奴だが、一緒にいるといつの間にかお金が減っているので注意が必要だ。彼は仲間内で「歩くATM」もしくは「生けるプレイガイド」と呼ばれている。 ある日僕は手間亮と映画に行く約束をした。うちから徒歩5分のマンションにある彼の部屋のインターホンを押すと、人の声よりも先に「ありがとうございました」という自動音声が流れる。インターホンの真ん中にある液晶画面には「¥108」という金額が浮かび上がっている。 手数料を取られているのである。ひと月後にクレジットカードの明細を確認したところ、たしかに「インターホン利用料 ¥108」という記載があった。 もしかしたら自宅のインターホン利用料を取られているのかもしれないが、そんな話は聴いたことがない。いや他人の家のインターホン利用料を取られるという話も、充分聴いたことがないのだが。しかし彼と遊ぶようになる以前には、こんな請求項目はなか

    短篇小説「歩くATM~手間亮という男~」 - 泣きながら一気に書きました
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    sakatsu_kana 2016/10/27
    過去に一度だけ「おい、家まで送ったんだから送迎料¥5,400を払えよ」と言ったことがある。意外にも手間亮は素直にそれを支払った。しかし後日「支払い手数料¥5,508」が引き落とされていた。
  • 短篇小説「うろおぼ刑事」 - 泣きながら一気に書きました

    今まさに、うろおぼ刑事が万事うろおぼえなまま現場へ突入しようとしている。懇意にしている情報屋から、「海沿いの第三倉庫でこのあと麻薬取引が行われる」という情報を聞きつけたような気がしないでもないからである。 第二倉庫だったかもしれないし、街道沿いだったかもしれない。話を聞いたのも情報屋ではなく、競馬の予想屋だったかもしれない。あれは手相占い師だったかな。五年前の話だったような気もする。 しかし自分の記憶がいくら常時うろおぼえだからといって、行動を起こさなければ事件など永遠に解決できない。だからうろおぼ刑事は、どんなにうろおぼえでもとりあえず動くのである。 それが結果につながる可能性は、もちろん著しく低い。何しろこの世の中には無数の場所があり、無数の人がいるのだ。時制の違いだって見逃せない。タイミングが合わなければ、事件現場に居あわせることはできないのである。 ならばうろおぼえなことはしっかり

    短篇小説「うろおぼ刑事」 - 泣きながら一気に書きました
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    sakatsu_kana 2016/10/25
    うろおぼ刑事、彼の名は自営村菩音(じえいそん ぼおん)。
  • 【ドラフト偽報】日本ハム、ボブ・ディランとの交渉権を獲得 - 泣きながら一気に書きました

    昨日行われたプロ野球ドラフト会議にて、5球団競合の末、ソフトバンクが田中正義(22)との交渉権を獲得した。 それにより田中を獲り逃した日ハムは、外れ1位でノーベル賞投手のボブ・ディラン(75)を単独指名、交渉権を手に入れた。 ボブ・ディランはミュージシャンであるため、交渉は難航することが予想されるが、日ハムはディランに「投手」と「歌手」の二刀流を提案。球団サイドは大谷翔平という二刀流の成功例を背景に、交渉への自信を伺わせている。 もしディランが日ハムに入団した場合、そのシンガーソングライターとしての実績から、先発ローテーション入りすることは確実と目されている。 一方で、投手としての登板日以外の試合においては、試合前に「歌手としてライブを行う」という構想が持ち上がっている。 ちなみに、2016年のボブ・ディラン単独来日公演チケットには16,000円(S席定価)の値がついており、むしろ登板日

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    sakatsu_kana 2016/10/21
    村上春樹投手のことも忘れないであげて・・・。
  • 「合点承知之助」を無闇にアップデートした結果 - 泣きながら一気に書きました

    メールの返事などでよく使用する「了解しました」というフレーズ。しかし最近では、「『了解』という言葉は、目上の人に対しては失礼にあたる」という説もあって、代わりに「承知しました」という表現を使うことも少なくないが、これがどうもしっくり来ない。 「承知」という字面は「了解」に比べると、なんだか「解った感」が圧倒的に弱いのである。やはり文字通り「知る」と「解る」では、理解のレベルが何段階も違う。 「承知」というだけでは、「知ってはいるけど解ってはいない」という浅い感じ、つまり、「いちおう聞くだけ聞いたからOKだけど、そんなにちゃんと解ったうえで賛成してるわけじゃないからね」という感じが暗に伝わってしまっているような気がするのである。 その「解った感」を補うかのように、古来日には「合点承知之助」という秀逸な言いまわしが存在する。「合点」も「承知」も意味は同じようなものだが、やはり「合点」のほうが

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    sakatsu_kana 2016/10/20
    「上記の件、承知之照英です」とメールしてみたところ上司からの返信が「社内的には良いけど、社外の人に使うんなら“承知之照英さん”にしとけよ」でした。
  • 短篇小説「何も言えなかった…夏」 - 泣きながら一気に書きました

    今年も冬彦の夏は、何も言えないうちに終わってしまったのだった。 大学のサークル仲間と繰り広げたBBQ…口に放り込んだ安い肉をいっこうに噛み切れぬまま、何も言えず終わった。 高校時代の友人としこたま買い込んで楽しんだ花火…口にくわえたロケット花火が不発のまま、何も言えず終わった。 気になるあの娘を夏祭りに誘う電話口…もらった番号を何度確認してもジャパネットに掛かり、何も言えず終わった。 遠くから焼き芋の売り文句が聞こえてくる。季節はすっかりもう秋だ…と思ってよく聞いたら廃品回収の声。無料無料と喧伝しつつ、いざ中古のビデオデッキを持っていくと「あ、これは古い型なんで二千円いただきますね」と言ってくるあこぎなやつだ。何も言えずビデオデッキと千円札二枚を渡した。 そうさ冬彦の夏は、何も言えないままに終わってしまったんだ。 勇気を振りしぼって行った初めての夏フェスでひとり…どのアーティストのどの曲も

    短篇小説「何も言えなかった…夏」 - 泣きながら一気に書きました
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    sakatsu_kana 2016/10/18
    そんな冬彦にも春が訪れた。初めての恋、初めての彼女、初めての・・・。そしてついに冬彦が言葉を紡ぐ!何も言えない昨日までの冬彦では無い!布団からガバッと起き上がり冬彦は言った! 「・・・夢か・・・」
  • 悪戯短篇小説「タテ割り刑事」 - 泣きながら一気に書きました

    張り込み刑事が今日も現場に張り込んでいる。 張り込み刑事は文字どおりの張り込み刑事であるから、張り込む以外の仕事は何もしないし教わってもいない。手錠の掛けかたすら知らないし、そもそもそんなもの所持してもいない。銃なんてもってのほかだ。それぞれ手錠刑事と発砲刑事に任せれば良い。 張り込み刑事は小腹が空いてきたので、差し入れ刑事に差し入れをお願いすることにした。差し入れ刑事はアンパン刑事からアンパンを、牛乳刑事から牛乳を独自ルートで入手し、電柱の陰から向かいのビルを見つめている張り込み刑事に渡す。 張り込み刑事はそれをいったん後輩の毒味刑事にべさせ、念入りに無事を確認してから口にする。アンパンや牛乳を開けるのは、もちろん開封刑事の役目だ。 やがて部から張り込み刑事の無線に連絡が入ったため、これには無線刑事が応答する。無線刑事によると、現場となる302号室に容疑者が潜んでいるのは間違いなく、

    悪戯短篇小説「タテ割り刑事」 - 泣きながら一気に書きました
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    sakatsu_kana 2016/10/14
    という一部始終を報告刑事から聞いた憤怒刑事が叱り飛ばす相手は反省刑事。