許諾の取り方についての考え方 著作権者たち(著作隣接権者を含む)がIP方式を敬遠する理由は多岐に渡る。その中で、不正コピーが横行しやすくなるのでどの程度まで技術的にそれを防げるのか、ということへの関心度合いは高い。 一方、地上波放送のIP再送信に加え、過去のテレビ番組をネット配信することも簡単ではないのは、今のところIP再送信も含めた広義のネット配信では、配信前に著作権者たちに個別に許諾を取らなければならず、その手間が非常に煩雑であるため、ビジネスとして成り立ちにくいという事情がある。 今の放送の場合、放送局は放送後に番組の著作権料を払えばよいことになっている。そこで、ネット配信も同じ仕組みとして、現行制度に基づき事前に許諾を得る方式ではなく、放送並みの事後承諾的な取扱いで構わないことにすれば、手続きも簡素化してネット配信も活発になるだろうという考え方が一部に出てきたのだ。 政府の知的財産
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