今、渋谷では「マンバ」と呼ばれる若者が増えている。その外見は、一見するとあの「ガングロ」の進化形である「ヤマンバ」とそっくりである。1999年に世間を席巻し、2000年に収束した「ガングロ」ブームは、今静かに再来しつつある。 「マンバ」は主に10代後半の若者で構成される。一般に、この年代の若者は感性が鋭く、時代の雰囲気を敏感に捉えて行動するものと考えられている。彼らの姿は、現代社会のどのような実相を映し出しているのか。今回は、景気の動きと社会の変化という視点から、彼らのスタイルのもつ意味を分析する。 そもそも「ガングロ」「ヤマンバ」を知らない(もしくは忘れた)方のために、彼らの特徴を簡単に整理しておこう。 ガングロとは、「ガン=顔、グロ=黒」すなわち顔を黒くした若者(女性)である。通常は日焼けサロンで黒く焼いており、髪は茶髪、メッシュ1 が多い。高校生がメインであった。渋谷センター街
深夜の渋谷。サラリーマンやOLが家路につく頃、その流れに反してハチ公口からきらびやかな女の子たちが出てくる。厚底のブーツを履き、丈の短いスカートをはき、顔はもちろん黒い。ガングロギャルたちである。 日本経済がやや回復の息吹を感じさせる中、彼女たちが注目されている。 「これまでの大手企業サラリーマン層に代わって「ガングロ(顔黒)」娘たちが消費の主役に躍り出てきた」(「週刊東洋経済(99.9.25)」)との見方もある。 本論文では、ガングロギャルたちの実態を明らかにすることにより、彼女たちが消費リーダーになり得るか否かを検証する。 ここではガングロギャルを「顔が黒い」女の子と定義する。が、自然な黒ではなく、黒くあるための努力をしている(より具体的には黒くあるために日焼けサロンに通っている)若い女性とする。ガングロギャルはその人数と、黒さにおいて夏期にピークを迎える。秋になると、人数は減
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く