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  • 大学インパクトランキング 東大は国内2位 SDGs達成は道半ば - 東大新聞オンライン

    英国の教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)』は4月22日、大学の社会貢献度を評価する「大学インパクトランキング」の2020年版を発表し、東大は77位だった。国内トップは76位の北海道大学で、東大、東北大学(=97位)が続く。 同ランキングは国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の各項目に対する大学の貢献度を、THEが設定した複数の評価基準で測るもの。昨年より作成が始まり、2回目となる今年は世界85カ国から766大学が参加した。 東大は「SDG9 産業と技術革新の基盤をつくろう」の分野では100点を獲得し1位タイにランクイン。産学連携による収入や大学発企業の多さが反映された形だ。その他「SDG2 飢餓をゼロに」の分野でも32位タイに入った。 ランキングでは、各大学がエントリー必須の「SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう」を含む計四つ以上の分野を選んでエ

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  • 西村大臣の視察に伴う東大側の感染者は0人 - 東大新聞オンライン

    4月19日に東大医学部附属病院を訪れた内閣官房の職員が、24日に新型コロナウイルスに感染していると判明した件で、同病院は27日「当日同席した東大側の関係者に感染は確認されていない」と明らかにした。同職員は、西村康稔経済再生担当大臣の同病院の視察に同行していた。視察当日は、対応した東大側の全職員がマスク着用と手指消毒を徹底していたという。 この記事は2020年5月12日号に掲載された記事を編集したものです。紙では他にもオリジナルの記事を掲載しています。 ニュース:「こういう時こそ学生と協力を」 教員・学生に聞くオンライン化 ニュース:新総長選考開始が公示 経営能力重視が明確に ニュース:「やり抜く力」の予測法を開発 ニュース:西村大臣の視察に伴う東大側の感染者は0人 ニュース:大学インパクトランキング 東大は国内2位 SDGs達成は道半ば ニュース:アルツハイマー病発症 初期に関わる分子同

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  • 日本学士院賞 東大関係者5人が選出 エジンバラ公賞は北名誉教授 - 東大新聞オンライン

    学士院は6日、優れた研究業績をたたえる日学士院賞の受賞者9人を発表し、田口正樹教授(法学政治学研究科)ら5人の東大関係者が選出された。自然保護および種の保全の基礎となる優れた学術的成果を挙げた研究者に隔年で贈られるエジンバラ公賞の受賞者も発表され、北潔名誉教授が選ばれた。 田口教授はドイツ中世後期における国王裁判権の機能を研究。地域の裁判事例を史料から丹念にたどり、国王裁判権が通説以上に紛争解決に寄与していた実態を明らかにした。地域史の視点も導入することで、中世の裁判機能の研究分野に新たな展望を開いた。 川合眞紀名誉教授は、光のスペクトルに着目して固体表面に吸着した分子の構造や化学反応を研究。触媒科学分野や物質材料分野に貢献したことが評価された。小嶋稔名誉教授は、ヘリウムなどの希ガスの同位体分析を通して「希ガスの地球惑星化学」という研究分野を創設し、希ガスに関するさまざまな研究業績を

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  • 【論説空間】現代によみがえるスペイン風邪ウイルス 塩基配列から人工合成 - 東大新聞オンライン

    昨今、新型コロナウイルスが世界各地で猛威を振るう中、その影響力を100年前のスペイン風邪に例える言説が現れるなど、ウイルスに関する情報が錯綜している。逆にそのような状況だからこそ、適切な視点でスペイン風邪とその影響を捉え直し、そうして新型コロナウイルスに対処するための新たな視座を得ることが重要と言える。そこで今回は、スペイン風邪流行の経緯とウイルス研究の変遷を俯瞰すると同時にウイルスの病原性に関する研究を解説した、渡辺登喜子・医科学研究所特任准教授(=寄稿当時、現大阪大学微生物研究所教授)の寄稿記事を紹介する。 (寄稿) 私はもともと臨床獣医師になりたくて、北海道大学の獣医学部に進んだ。しかし、臨床系ではなく、インフルエンザウイルスを研究する微生物学研究室に入ったのは、感染症学の講義や微生物学の実習を受けて、「ウイルス学って何となく興味深いかも」と漠然と思ったからである。 「ウイルス研究っ

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  • 【キャンパスのひと】前川名月実(まえかわ・なつみ)さん(理Ⅱ・2年) - 東大新聞オンライン

    攻め続ける姿勢 「プロのテニス選手を目指してました」。5歳でテニスを始め、小学6年生の時に全国大会でベスト32入り。国内屈指の実力者だったが、海外でテニスに全てを懸ける選手を見て心が揺らいだ。「勉強も好きだったのでテニスだけを選ぶことはできませんでした」 現在は運動会庭球部に所属し、関東大会の選出場を狙う。これまで個人戦が中心だったが「団体戦は声援が飛び交い、みんなで戦っている感じがして楽しい」と話す。自身のプレースタイルは攻撃的。早いタイミングで繰り出す独特のフォアハンドで、相手に余裕を与えず得点を稼ぐ。 休みの日には、いろいろな街を散歩する。「横浜や鎌倉は風情があって好きです」。美しい町づくりに携わるため、今後は都市工学などを学ぶ予定。日に限らず、グローバルな場で仕事をしたいと話す。その調子で、攻め続けてください。 【記事修正】2020年4月29日1時12分 テニスの全国大会の成績

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  • 誰もが居心地の良い東大へ ゲーム理論研究の第一人者に聞く 松井彰彦教授インタビュー - 東大新聞オンライン

    東大において、女子学生の割合の小ささや学内の多様性の欠如が問題となっている。多様な構成員が存在することを誰もが認識し、全ての構成員が心地よく過ごせるようにするためにはどうすれば良いのだろうか。ゲーム理論が専門で「障害と経済」というテーマで研究している松井彰彦教授(経済学研究科)に話を聞いた。� (取材・土屋佑太 撮影・多史) 松井 彰彦(まつい あきひこ)教授(経済学研究科) 90年ノースウェスタン大学Ph.D.(M.E.D.S.)。ペンシルべニア大学助教授などを経て、02年より現職。主な著書に『市場ってなんだろう 自立と依存の経済学』(ちくまプリマー新書)など。 議論で着実な改善を ゲーム理論とはどのような学問で、経済学の中でどのように位置付けられているのでしょうか ゲーム理論は、人間関係や社会を論理的に説明する学問です。経済学は市場、とりわけ完全競争市場や独占市場に関する理論の研究や

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  • 東大、授業料減免の支援を表明 家計が急変した学生が対象 - 東大新聞オンライン

    東大は4月23日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で家計が急変した世帯の学生に対し、授業料減免の支援を実施することを発表した。家計急変後の所得見込みを基に審査を行い、対象学生を決定する。東大は家計が急変した学生のうち、教養学部・総合文化研究科・数理科学研究科の学生は教養学部等学生支援課奨学資金チームへ、その他の学生は教育・学生支援部奨学厚生課奨学チームへ連絡するように呼び掛けている。 4月22日には東大生も参加する高等教育無償化プロジェクト(通称FREE)が記者会見を開いた。同団体が9日からインターネット上で実施した調査には、119の大学、短期大学、専門学校の学生計514人が回答(21日午後10時現在)。約4割がCOVID-19の影響で「家族の収入が減った」「なくなった」と答えた他、全体の7.8%が退学を検討しているとした。FREEは同日、大学や専門学校などの授業料を国の

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  • 量子計算高速化へ 高性能量子光源開発 - 東大新聞オンライン

    NTT東大は3月30日、汎用光量子コンピューターチップ開発に必須の高性能な量子光源を開発したと発表した。高速な量子コンピューターの実現が期待される。 近年、大規模な汎用量子計算の実現に向けて「一方向量子計算」という手法を使う光量子コンピューターが注目されている。この手法では量子計算の前提となる現象「量子もつれ」のうち汎用性が高いものを用意し、量子ビット(量子情報の最小単位)を測定することで任意の計算を実行する。飛行する光を量子ビットとし、光学的遅延線という装置で一つの光源から無数の量子ビットを生成すれば、汎用性が高く大規模な量子もつれ状態を作れる。 一方向量子計算では量子性を持つスクィーズド光が用いられる。特に連続的に飛行し広帯域なスクィーズド光は、多くの情報を載せられるため、光学的遅延線の小型化などに有用だ。しかし従来、量子もつれの生成に必要な高いノイズ圧縮性と、広帯域性を両立した量子

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  • バーチャルリアリティ教育研究センター、DMMと共同でVR研究を開始 - 東大新聞オンライン

    バーチャルリアリティ教育研究センター(VRセンター)は1日、DMM.comと共同研究を開始したことを発表した。仮想現実(VR)空間におけるインターフェースの最適化を目的としている。 VRセンターは東大の連携研究機構として2018年に設置された。VR分野を担う人材の育成とVRを活用した教育システムの普及を目的に、人間の知覚と心理の基礎研究や要素技術研究、VR応用システムなどの研究開発を実施している。DMMは、18年にVR研究室を設置し、VRシューティングゲーム「BOW MAN」などを開発してきた。 今回の研究テーマは「VRシステムの評価及び最適化手法の提案」。共同研究では、BOW MANなどのVRサービスのデータ解析を行った上で、ユーザーインターフェースへの習熟・没入度に着目する。ユーザーインターフェースを科学的に定量解析・評価するための手法を確立することで、最適化を目指す。 この記事は20

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  • 2020年の世界大学ランキング日本版 東大は国際性低く3位に - 東大新聞オンライン

    英国の教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)』がベネッセコーポレーションと共に作成し、3月24日に発表した世界大学ランキング版の最新版で、東大は昨年から順位を一つ下げ3位だった。1位は昨年3位の東北大学、2位は昨年1位の京都大学で、昨年7位の東京工業大学が東大と同点3位。東大は他の3位以内の大学と比べ、国際性のスコアが低かった。(表) 評価は▽学生1人当たりの資金などの「教育リソース」▽高校の進路指導担当教員への調査などに基づく「教育充実度」▽企業の人事担当者への調査などを基にした「教育成果」▽学生と教員の外国人比率などによる「国際性」  の4分野を計16項目に細分化して実施。東大は総合81.2点(100点満点、以下同様)で、昨年比0.7点減となった。 分野別に見ると東大教育リソースが86.5点(昨年比0.5点減)で、3年連続1位に輝いた。教育充実度は79.8点(

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  • オンライン授業開始 相次ぐトラブルに対策は? - 東大新聞オンライン

    3日から、薬学部や経済学部など、一部の学部や研究科でウェブ会議システム「Zoom」を利用したオンライン授業が始まっている。全学でのオンライン授業の導入は初の試み。大学側も急な対応を強いられたことで、開始当初はトラブルが複数件発生した。 3日、6日、7日などには学務システム「UTAS」にアクセスが集中し、システムの利用が困難な状態に。UTAS内のシラバスに掲示されるオンライン授業のURLを求めて学生のアクセスが殺到し、想定以上の負荷がかかったためだ。UTASへのアクセスが困難となったことで、キャンパスの自動証明書発行機が正常に動作せず、成績証明に苦労した学生もいたという。 現在は学生が受講予定の授業のURLを取得したことや、学習管理システム「ITC―LMS」上にもリンクを記載するなどの措置により、7日のピーク時ほど接続困難にはなっていない。経済学部はUTASへのアクセスが困難となった6日、所

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  • 【キャンパスのひと】上田開(うえだ・あける)さん(文Ⅲ・2年) - 東大新聞オンライン

    文学を真摯に探求 高校の授業を機に文学に興味を持った。大学では出口智之准教授(総合文化研究科)の樋口一葉を扱った授業に感銘を受け、教養学部超域文化科学分科進学を目指す。文学作品や専門書を週に1冊は読破する日々だ。院進し文学理論や研究手法を掘り下げたいです」。文学の話になると穏やかな瞳に熱がこもる。 部長を務める「第一高等学校・東京大学弁論部」では弁論やディベートを行う他、自由なテーマで読書会を開催できる。文学理論をテーマにするなどここでも文学を扱う。レジュメを作って皆で議論する形式で「勉強のペースメーカーになりますし、深く議論できて興味深いですね」。 研究者としての将来に不安を感じることもあるが、文学に触れる時間を日々楽しむ。「文学を究める中で自分の人生の意味をどこかに見つけたいです」。その真摯な思いで突き進んでください。 この記事は2020年4月7日号から転載したものです。紙では他にも

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  • サケはどこへ向かうのか 窒素同位体比から回遊経路を解析 - 東大新聞オンライン

    サケの成長に伴い、同位体比の情報を記録する部分(丸で囲んだ箇所)が背骨の中心から周縁に移る(研究グループの資料に、視認性向上のため東京大学新聞社が丸囲みを挿入) 国立研究開発法人海洋研究開発機構の松林順研究員らは25日、東大大気海洋研究所の研究者らと共に、同位体比からサケの回遊経路を推定する手法を開発したと発表した。 サケは、河川で孵化した後海に下り、4年ほど北太平洋を回遊して元の河川に戻る生態を持つ。しかし海での回遊の調査はコストがかかるため進んでおらず、多個体のデータに基づく従来の回遊経路推定では回遊する理由も未解明だった。 松林研究員らは、個体レベルで長期間回遊を追跡するため、窒素の同位体比に着目した。窒素には、中性子数が異なる2種類の原子(同位体)がある。この同位体比が海域ごとに異なることを利用し、北太平洋の広範囲で採取した動物プランクトン試料を基に同位体比地図を作成。さらにサケの

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  • 2020年4月14日 新入生歓迎号Ⅰ - 東大新聞オンライン

    インタビュー:誰もが居心地の良い東大へ ゲーム理論研究の第一人者に聞く 松井彰彦教授 ニュース:新型コロナ 制限強化で学内の研究は原則中止に ニュース:オンライン授業開始 相次ぐトラブル 対策は? ニュース:世界大学ランキング版 国際性低く3位に ニュース:量子計算高速化へ 高性能量子光源開発 ニュース:DMMと共同でVR研究を開始 企画:東大履修虎の巻 初めて時間割を組むあなたへ 企画:無理せず楽しく始めよう 東大生による自炊反省会 研究室散歩:@生命科学 平林祐介准教授(工学系研究科) ゼミをのぞき見:東京大学文学入門ゼミ キャンパスのひと:前川名月実さん(理Ⅱ・2年) ※新聞の購読については、こちらのページへどうぞ。

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  • 早大と「連携・協力の推進に関する基本協定書」締結 「日本の変革加速を」 - 東大新聞オンライン

    東大は3月30日、早稲田大学と「連携・協力の推進に関する基協定書」を締結した。従来の国立大学・私立大学の間の壁を越えて共に新しい価値を創出し、両大学の強みを生かして、日社会の変革を一気に加速することを目指す。同日早稲田大学大隈会館で開かれた調印式には、五神真総長、宮園浩平理事・副学長、白波瀬佐和子理事・副学長が出席。早大からは田中愛治総長らが出席した。 両大学は「長年にわたり蓄積された知と人材が集積する大学こそが、社会変革を駆動する中心的な役割を担える」との考えで一致。今後は共同研究、人材養成、人材交流、研究施設・設備の相互利用の分野で連携を進めるという。 調印式で五神総長は、大量生産・大量消費によって支えられた「資集約型社会」から、インクルーシブ(包摂的)で多様性のある「知識集約型社会」への転換が進む今こそ、大学の知に基づく価値創出が求められていることを強調。国際化と社会の対話の面

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  • 【キャンパスのひと】久保田成歩(くぼた・なるほ)さん(養・3年) - 東大新聞オンライン

    ※学部、学年は取材当時のものです。 のんびり進む自分の道 仮面浪人を経て、出身高校初の東大生に。現在は非進学校出身の東大生が集まるサークル「UTFR」で活動し、地方の中高生と交流する。「周りに大学生が少ない子どもたちに、大学進学も将来の選択肢の一つに入れて欲しいのです」 理Ⅰから教養学部の理系学科に進んだものの「授業が理論寄りだった」という。「理論を学ぶよりも、学んだことを現実世界でどう実践できるのか気になって」教育学部に転学部。教育実践・政策学コースで学ぶ。 将来は経済や会計に関わる仕事に興味があると話す。「教育学部で得た知識は仕事に直接生かせないかもしれないけど、自分や周りの人生を濃くするために使いたいです」。教育を「上から与えるもの」ではなく「人の良い素質を引き出すもの」と捉えているそう。持ち前の広い視野で、周りの良い素質をたくさん引き出してください。 この記事は2020年3月24日

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  • 東大発の2論文が米誌『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載 - 東大新聞オンライン

    コレステロール合成の新制御機構発見 吉岡広大さん(薬学系・博士3年=当時)らは、コレステロールの合成に必要なタンパク質の分解速度を制御する機構を発見した。機構は体内のコレステロール量を一定に保つことに寄与し、動脈硬化やがんの治療薬開発に応用が期待される。成果は9日付の米科学誌『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載された。 生体膜の主要構成成分であり、ホルモンなどの生成に不可欠なコレステロールは、細胞内での生成に、約30段階もの反応を重ねる必要がある。生成のコストが高いため、生物は何重もの制御機構で体内のコレステロール合成量を調節する。コレステロールの合成に必要なタンパク質の生成速度を調節する制御機構の仕組みは分子レベルで判明しているが、分解速度の制御機構の研究は遅れていた。 コレステロールの合成過程では、化合物スクアレンが酵素スクアレンモノオキシゲナーゼ(SM)の作用を受ける。201

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  • シリコン負極電池実用化へ道 二次電池容量20%増 - 東大新聞オンライン

    (図)シリコン負極を使った二次電池の充放電曲線。図中の数字は充放電サイクルの回数 西原寛教授(理学系研究科)らは充電して繰り返し使える二次電池を最大20%高容量化させる「加圧電解プレドープ技術」を開発した。今後需要が高まる高エネルギー二次電池の実現への貢献が見込まれる。成果は2月21日付の英科学誌『サイエンティフィック・リポーツ』(電子版)に掲載された。 電気自動車やドローンの普及に向けて、高容量長寿命の二次電池が求められている。しかし、従来の二次電池は初回の充放電で正極にあるリチウムが消費されるため、電池の容量が減ってしまう問題があった。その問題を解消するために、電池の組立前に負極とリチウムを反応させるプレドープという技術があるが、十分なプレドープを行うためには長い時間が必要であり、工業的な利用は難しかった。 西原教授らは今回、電極を電解液に浸し、対極との間に電圧を加えて反応を起こすプレ

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  • 【新入生に読んでもらいたい記事選】一流の研究者たちの思いに迫る - 東大新聞オンライン

    東大新聞は幅広い分野・所属の研究者たちにインタビューをしている。研究者自身の研究内容や理念はもちろん、研究のルーツや学生時代の過ごし方にも迫り、「1人の人物」として多角的にその生き様や人となりを掘り下げる。 今回は東大に関係する研究者たちのインタビュー記事を4つ厳選。興味のある記事はぜひ文を読み、私たちの活動に興味を持ってもらえるとうれしい。 一つ目はノーベル物理学賞受賞者・梶田隆章教授にインタビューした、記事「『ひたすら実験、全てが楽しかった』ノーベル物理学賞受賞・梶田教授インタビュー」。ノーベル賞受賞直後に梶田教授に学生時代の研究について話を聞き、研究に込める思いに迫る。 「ひたすら実験、全てが楽しかった」ノーベル物理学賞受賞・梶田教授インタビュー 二つ目は記事「『失政を修正していく責任が自分たちにある』井上達夫教授 退職記念インタビュー【前編】」。30年近く東大で法哲学を研究してき

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  • 【新入生に読んでもらいたい記事選】最先端の理系研究をひもとく - 東大新聞オンライン

    東大新聞では多くの科学技術研究に関する話題を扱ってきた。小さな粘菌から探る生命の普遍性から、最先端の重力波望遠鏡が解明を目指す宇宙誕生の謎まで。 学生記者が普段講義を受けている教員の研究者としての半生に迫ったり、実際に望遠鏡のある現地を訪れたり。今回は6つの記事を取り上げる。 東大の研究室に記者が訪問し、最先端の研究現場や研究者の半生に迫るシリーズ【研究室散歩】。澤井哲教授(総合文化研究科)は、細胞性粘菌に注目し、実験と理論の両面から細胞の集団運動を研究している。学生時代に物理学を学んでいた澤井教授が生物に興味をもったきっかけは、人間である自分自身と物理学との間のギャップだった。数学や物理学を駆使して生命現象の理解を目指す試みは必見。(【研究室散歩】@生物物理学 澤井哲教授 粘菌から迫る生命の普遍性) 【研究室散歩】@生物物理学 澤井哲教授 粘菌から迫る生命の普遍性 大学院修了後数年の若手

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