農作物を食い荒らす害虫のハダニが、天敵のアリの足跡に含まれる物質を避ける性質があることがわかったと京都大学などの研究グループが発表しました。 グループは天然の物質を材料にした農薬の開発につなげたいとしています。 これは京都大学の矢野修一助教などの研究グループが先月(10月)オンラインで会見を開いて発表しました。 矢野助教は、1000種類以上の農作物に住み着いて葉を食い荒らす▼ナミハダニと▼カンザワハダニという大きさ0.5ミリほどの害虫について調べました。 ハダニを捕食する天敵のアリをインゲン豆の葉の上を歩かせて足跡をつけたものと、歩かせずに足跡をつけていないものを並べてあわせて55匹のハダニがどちらの葉を選ぶかを調べたところ、およそ75パーセントのハダニが足跡がついていない葉を選んだということです。 また、アリの足跡に含まれる炭化水素という物質を塗った紙と塗っていない紙を使った比較ではおよ
ネット通販の利用拡大などで宅配の需要が増える中、車道を走行するロボットを活用して無人で荷物の配送を行う実証実験が、北海道石狩市で行われています。 実証実験は、情報通信会社の「京セラコミュニケーションシステム」が、宅配大手の「ヤマト運輸」などと共同で、今月8日から行っています。 実験で使われている自動配送ロボットは荷物を入れるロッカーを20個備え、カメラやセンサーで障害物を検知しながら、最高時速15キロメートルほどの速さで走行することができます。 14日行われたデモンストレーションでは、自動配送ロボットが実験に登録したモニター宛ての荷物を載せて車道を走りました。 あらかじめ指定したルートに沿って受け渡し場所に到着すると、荷物の受取人は事前に知らされたパスワードを入力して、ロッカーから荷物を取り出していました。 宅配業界ではネット通販の利用拡大などで取り扱う荷物が増える一方、配送の担い手不足が
茨城県つくば市にあるJAXA=宇宙航空研究開発機構の筑波宇宙センターで、宇宙に関心を持ってもらおうというイベントが開かれました。 12日、新型コロナの影響で3年ぶりにつくば市の筑波宇宙センターで開かれたイベントは入場者数を制限して行われました。 このうち、国際宇宙ステーションで活動した経験のある宇宙飛行士、金井宣茂さんの講演では、日本人宇宙飛行士が初めて宇宙に行ってから30年が経過したと説明した上で、金井さんは「次は後輩たちと一緒に宇宙に行って彼らの活躍をサポートしたい」と話していました。 このほか、宇宙ステーションに物資を補給する輸送船について紹介するゲームコーナーも設けられ、訪れた子どもたちはディスプレーに表示された輸送船をコントローラーで操作して、宇宙ステーションにドッキングさせて楽しんでいました。 東京から訪れた小学3年生の女の子は、「宇宙が好きなのですごく楽しい。将来は宇宙に関係
日本の小型ロケット「イプシロン」6号機の打ち上げ失敗について、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、開発中の新型ロケット「H3」への影響は限定的だとして、今年度中の打ち上げを目指す計画に変わりはないと説明しました。 イプシロン6号機の打ち上げ失敗について、JAXAはロケットの向きを制御する「第2段ガスジェット装置」が十分に作動せず、ガスの元になる燃料が通る配管の弁が十分開かなかったか、配管が塞がったかのどちらかが原因だとしています。 また、配管の弁は、開発中の新型ロケット「H3」にも同じメーカーの製品が使われているため影響がないか調べていました。 11日の文部科学省の有識者会議でJAXAは、配管の弁を「H2A」で利用実績のある別のメーカーの製品に交換すると説明しました。 そのうえで、交換に伴う設計変更で数百グラムほど重くなるものの「H3」のロケット本体への影響は限定的だとして、今年度中の打ち上
次世代の半導体の開発競争が世界的に激しくなる中、トヨタ自動車やソニーグループ、NTTなど日本の主要な企業8社が、先端半導体の国産化に向けた新会社を共同で設立したことが明らかになりました。経済安全保障上、重要性が増す先端半導体の5年後の量産化を目指すことにしています。 関係者によりますと新会社の名称は「Rapidus」で、 ▽トヨタ自動車、 ▽デンソー、 ▽ソニーグループ、 ▽NTT、 ▽NEC、 ▽ソフトバンク、 ▽半導体大手のキオクシア、 ▽三菱UFJ銀行の8社が出資します。 新会社では、自動運転やAI=人工知能、スマートシティーなど大量のデータを瞬時に処理する分野に欠かせない先端半導体の技術開発を行い、5年後の2027年をめどに量産化を目指します。 政府も研究開発拠点の整備費用などに700億円を補助することにしていて、近く、西村経済産業大臣が発表する見通しです。 先端半導体をめぐっては
「今夜も寝てくれない」「いつ泣きやむのか」「こっちも泣きたい」... どうすれば赤ちゃんを上手に寝かしつけられるのか。 これまで明確な答えがなかった問いに、4人の子どもを育てる研究者が科学で答えを出そうと挑みました。 すると、あの通説“背中スイッチ”を覆す驚きの発見も。寝かしつけや夜泣きに悩む親たちにぜひ知ってもらいたい研究の成果です。 後段に「寝かしつけのコツ」をまとめています。 研究者自身の子育ての苦労が出発点 泣いている赤ちゃんの「寝かしつけのコツ」に科学で挑んだのは、理化学研究所脳神経科学研究センターの黒田公美チームリーダーの研究グループです。 4人の男の子の母親でもある黒田さん。 今回の研究テーマは、初めての子どもを育てたときの苦労が出発点になっているといいます。 「夫も私も、子育ての経験が初めてだったので、どうして泣いているかがわからないというのが本当に大変でした。永遠に泣き続
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