Chapter.1ミュージカル『刀剣乱舞』 ~阿津賀志山異聞~ 大千秋楽 源義経の最後 真っ暗な舞台に、プロジェクションマッピングの映像が映し出される。 儚いピアノ演奏の後、燃え盛る炎の音や武者たちの雄たけびがこだました。 ここは平泉。 奥州藤原氏、泰衡は鎌倉の圧力に屈し、源義経に襲い掛かったのである。 義経は奮闘したが、家臣たちは次々と討ち死にを果たし、戦は終わりを迎えつつあった。 「弁慶!!死してなお、余を守護せよ!!」 「承知!!」 そう答えた弁慶は、屋敷に入ろうとする平泉の兵たちを蹴散らし、主の死を汚すものを遠ざけながら死を迎える。 そして義経も、屋敷を火をかけ、最後の時を迎える。 「皆の者!!参るぞ!!」 義経は今剣を首にあて、勢いよく自分の首をかっ切った。 『義経公…?ねぇ…義経公?これは…なに??』 刀剣乱舞 暗転した舞台に、長方形の板が滑るように現れる。 そこに映し出された