ある現状が続いている場合、何の力も働いていないことはなく、むしろ様々な力が均衡していると考える方が正しい。 とすれば、前へ進むためには、プラスの力を追加したり上乗せするだけでなく、マイナスの力を減じるやり方も使えることになる。 クルト・レヴィン(Kurt Lewin)の「場の理論:Field Theory」の「力の場の分析:Force Field Analysis」は、こうした発想に立った分析ツールである。 よく使われるのは「うまくいっていない現状」について、「推進力」「抵抗力」をそれぞれ思いつく限り書き出し、それぞれの「力」の大きさを評価して、その釣り合いで現状を表し、「抵抗力」を減少させる方法や「推進力」を増加させる方法を考えていくものである。 特に、抵抗があって変革が進まないケースなどに有用だとされる。 この方法は、個人についても使える。 変わろうとすれば、必ず変わるまいとする力を感