巨人日本一 頂上決戦の醍醐味を堪能した(11月8日付・読売社説) 野球は本当に面白い、と実感させてくれる日本シリーズだった。 巨人が日本ハムを4勝2敗で下し、7年ぶり21度目の日本一に輝いた。今年の目標だった「奪回」を成し遂げた選手たちを祝福したい。 セ・パ両リーグの王者の対戦にふさわしい、見応えのある試合が続いた。第6戦は息詰まる展開となったが、巨人は投手陣の踏ん張りで日本一を決めた。日本ハムも再三、チャンスを作って巨人を苦しめた。 第5戦の巨人のサヨナラ劇は、まさに野球の醍醐(だいご)味が凝縮されたシーンだった。 この試合のテレビの平均視聴率(関東地区)は、ビデオリサーチ社の調べで19・0%だった。他の試合も高い数値を残した。BS・CS放送でも中継され、多くの人が熱戦を堪能したことだろう。 巨人がセ・リーグ3連覇、さらに日本一となった要因の一つに、育成選手の台頭が挙げられるだろう。70