◆「指定管理」成果と懸念 幼稚園や小学校が出す便りが閲覧できたり、工事用資材をもとに作った本棚を並べたり……。矢吹町図書館を訪れると、館内の所々に工夫をしている様子がうかがえる。 町は今年度から、図書館に指定管理者制度=キーワード=を導入した。県内の図書館では初めてだ。運営するのは、文化活動に携わる町内のNPO法人「ふれっしゅ・すてーじ」。理事の堀田信子さん(59)は「職員がアイデアを自由に出し合うようにしています」と話す。 地元のイベントを紹介し、営利目的でなければチケットも取り扱うなど、町直営の時代にはなかった柔軟な発想で地域情報の充実にも力を入れている。今年度の11月までの貸し出し人数は、3年前の同期と比べて4割も増加した。 町は行財政改革の一環として公共施設での指定管理者制度導入を進めており、図書館もその一つ。職員は司書2人を含めて8人で、今年度の予算は2032万円