鳥屋野潟(新潟市)のほとりにある新潟県立図書館を久しぶりに訪れて驚いた。図書館の堅苦しいイメージは消え、開放的な雰囲気の中、親子連れが本に親しんでいた。アイデアマンの現館長の改革が奏功し、減少を続けてきた入館者数は昨年度、9年ぶりに約8500人の増加に転じた。コンセプトは「書斎からリビングへ」。11日には20代姉妹によるこだわりのカフェがオープンする。県立図書館は人々が和やかに行き交う場に進化していく。(永岡栄治) 「お店の売りは手作りのチョコレート。みなさんの憩いの場にしたいですね」 気さくにPRするのは、豪州でカフェ修業した経験のある姉の五十川倫子(いそがわ・みちこ)さん(29)=新潟市西区坂井=だ。 カフェの名前は「Micicoco(ミチココ)」。五十川さんの名前と、チョコレートの材料ココアを組み合わせた。 小学生のころからコーヒー好きで、両親のためにドリップして煎れるほどのコーヒー