外の園芸売り場は毎日うだるような暑さで、10分おきに冷房の効いたレジのあるプレハブに逃げ込んでいる有り様。仕事になりませぬ。 夕方の雷雨が待ち遠しくて、北から黒い雲が広がってくると「よしよし、今日も来たな」とホッとします。殺人級の暑さの中で、水遣りの心配なく植物を育てられるのは、ほぼ毎日やってくる雷雨のおかげだと言っても過言じゃあない。私の住む地域は夏の雷雨発生回数が日本一なのだ。 夏=雷雨の公式は、幼い頃から身を以て覚えていく。私の半世紀にわたる記憶で話すと、まず、楽しみにしている夏祭りや花火大会は、7割の確率で直前に中止、または順延になる。夏の高校野球地区予選大会は、第3試合が危ない。今年も雷雨の影響で中断し、翌日に継続試合となった試合があったばかり。 いい天気だからこそ、持ち物は雨傘。放課後は真っ黒な雨雲から逃げるように自転車のペダルを漕ぐ。諦めて全身ずぶ濡れの学生もよく見ます。案外