児童虐待の問題を考える連載の第6部「何が虐待へ向かわせるのか」へたくさんのメールやファクスをいただいた。記事で紹介した子育ての体験談に「まるで自分のことのよう」と共感し、手助けを得られない「不満」と「孤立」を訴える母親たちの声が大半を占めた。 3歳の長男と2歳の長女を持つ大阪府の母親は《夫はいつでも飲みに行ったりパチンコしたりゴルフしたり…。でも私は何かするには子供を預けるしかない。遊ぶ時間がほしいわけでなく、普通に寝られたら家事もきちんとできるのに、夫は「どこの家庭もそうや。やる気があればできる」と全く理解してくれない。そんなとき子供のほっぺをたたいたり、思いきり怒鳴りつけたりしてしまう》。 6歳と3歳の2児を育てる30代の女性は《虐待の原因は「1人きり」「評価されない」の2点だと感じる。私も1人きりで育児をしている。誰も「頑張ってるね」と言わない。当然だと思われている》とし、最近初めて