そこに壁があれば。そして土と水と植物があれば。他に何もなくてもアートはできる。それがWAFの出発点。開発途上地域や貧困地域の学校の壁に、日本とインドのアーティストが絵を描き、壁画を作るのがこのフェスティバル最大の見どころだ。 「ビハール州のこの村周辺の人々の識字率は、2011年の調査でようやく50%を超える程度。学校に通いきれず成長していく子どもも多くいます。農作業に駆りだされたり、出稼ぎについて行かねばならなかったり、学校に継続して通えない理由は様々なんです」 これはNPOウォールアートプロジェクトを指揮する、おおくにあきこ代表の言葉。地域の子どもたちがアートに触れることで、自分たちの未来について考えるキッカケになれたら。こうして、ウォールアートフェスティバルがスタートした。