その山には、8年ぶりに登山客の声が響き渡っていました。東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で足を踏み入れる人がいなくなった阿武隈山系の日山(ひやま)。先月、夏の登山シーズンを前に8年ぶりの山開きが行われました。しかし、山全体を自由に散策できるようになった訳ではありません。原発に近い山の東側には帰還困難区域があるため、今も立ち入りが制限されたままです。「登れる」ところと「登れない」ところがある、矛盾を抱えた山に登ってきました。(福島放送局カメラマン 櫻山恭子) 8年ぶりに山開きが行われた日山(ひやま)は福島第一原発から西へ30キロ余り。標高1057メートルのなだらかで登りやすい山です。 日山は山頂を中心に、北側には川俣町、南側には田村市、東側には浪江町と葛尾村、西側には二本松市と、5つの市町村にまたがっています。 原発事故前は日帰りでハイキングや手軽な登山が楽しめ、頂上に登ると遠くに富士
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