特殊詐欺被害を立て続けに阻止するローソン川西水明台店でリーダークルーを務める青山かよ子さん=兵庫県川西市で2022年7月20日午前11時半、宮本翔平撮影 高齢者を中心に被害が深刻な特殊詐欺。全国の被害額は282億円にのぼる中、団地にあるコンビニ店が被害を未然に阻止するストッパーになっている。その回数は2年半で13回。客から心ない言葉を浴びても、「殺すぞ」と犯人グループに脅されても屈さない。巧みな言葉で高齢者の判断力を奪う詐欺犯と対峙(たいじ)する秘訣(ひけつ)を店員に聞いた。 警察から社長から 感謝状ずらり 兵庫県南東部に位置し、大阪のベッドタウンとして発展した川西市。1960年代から開発された市中部の大規模住宅団地に「ローソン川西水明台店」はある。水明台地区は高齢化率47・3%(3月末時点)で市全体31・5%(同)と比較しても高齢者の割合が多い地域だ。 店内のホワイトボードには県警川西署