あおぞら銀行は、自行の全ての現金自動出入機(ATM)をゆうちょ銀行のものに置き換える。ATMの維持や管理にかかる費用や人員を大幅に減らし、成長が見込める分野に資金を回す考えだ。 国内に19ある本支店のATMを今年11月までに順次、切り替えていく。あおぞら銀の馬場信輔社長は27日朝、東京・麴町の本店に導入されたゆうちょ銀のATMをお披露目した式典で、「経営資源の振り向け方にメリハリをつけ、個人客との対面サービスなどを拡充していく」と話した。 銀行業界では、ATMの置き換えや共通化などでコストを削減する動きが強まっている。新生銀行は国内約30店舗のATMを、昨年6月までにすべてセブン銀行のものに置き換えた。メガバンクでも三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)と三井住友FGが、ATMを共通化する検討に入っている。(榊原謙)