将棋の羽生善治九段が、八大タイトルの1つ「竜王戦」の挑戦者を決める対局に勝ち、前人未到のタイトル通算100期をかけて、来月から始まる七番勝負に挑むことになりました。 19日、東京の将棋会館で最終局が行われ、先手の羽生九段が次第に優勢となって、午後9時31分、99手までで丸山九段を投了に追い込みました。 羽生九段は、来月から始まる竜王戦七番勝負への挑戦権を獲得し、タイトルを持つ豊島将之竜王(30)に挑むことになります。 羽生九段は、平成元年から積み上げてきたタイトルの獲得数が、歴代最多の通算99期に上り、50歳で挑む今回の七番勝負は、前人未到の100期の大台をかけた戦いとなります。 羽生九段は、対局のあとの会見で「50代になってもタイトル戦に出られることは、棋士として名誉なことだ。非常に大きな記録がかかったシリーズになるので、その舞台にふさわしい将棋を指したい」と意気込みを語っていました。