静岡県熱海市伊豆山(いずさん)地区の土石流で、県は12日までに土石流発生場所付近の緊急調査結果をまとめた。崩落した盛り土に近い太陽光発電施設について、崩壊の直接的な原因ではないと判断した。2次災害を発生させる危険性も低いとみている。 県は土石流発生後の7月4日午前、難波喬司副知事、県熱海土木事務所長、県東部農林事務所の治山課長が緊急現地調査をした。 調査結果によると、①太陽光発電施設の斜面から、土石流の発生した渓流の方向に雨水や土砂が流入している形跡は見られなかった②雨水による路面の浸食箇所があり、排水路として機能。雨水の地中への浸透は少なく、崩壊に至るような地盤の緩みはないと見込まれる③地滑りによる亀裂は発生していない。