東京都議会で、妊娠や出産、不妊に悩んでいる女性に対する支援に関する質問をおこなった塩村文夏都議に対して、「産めないのか」「自分が早く結婚すればいい」などと男性都議からヤジを飛ばされたことが問題になっている。 日本の国会などにおける騒々しく、醜悪なヤジについては不快に思っている人も少なくないかもしれないが、「議会制民主主義の源流」であるイギリスにおいて、ヤジは飛び交っているのだろうか? ブツブツ言うバカ まずご紹介するのは2012年5月の英下院(庶民院)。デイヴィット・キャメロン首相が、労働党のシャドウ・キャビネット(影の内閣)で財務相をつとめるエドワード・ボールズの野次に対して、「ブツブツ言うバカ」と言ったことで、発言を撤回された。 キャメロンの「バカ」発言に対して、「スピーカー」と呼ばれる議長が、「議会の慣例に反する」と指摘して、キャメロンは笑顔を向けながら「バカ」という表現を「我々を巨