帰宅したら知らない男が私のお気に入りの包丁を握って、チキンソテーを作っていた… のではなく包丁で脅され犯されました。 私は警察に通報して起訴、裁判が終わるまで 調書の作成などをする日々が続きました。 起訴するための書類には、私が話した内容を元に刑事が私の気持ちを考えて 勝手にやや詩的な文章を作成してくれます。 裁判員の同情心を煽るような感情を交えながら事実を述べつつ 「犯人にはできるだけ重い刑を望みます」といったことが書かれますが 正直なところ判決の内容には興味がありませんでした。 奴のことが許せないだとか、不幸になれだとか、そのような感情は不思議と全くありません。 奴が牢の中でイイ子にしているかどうかのレポートが定期的に送られてくるのですが 評価が悪いとがっかりします。どうか更生してほしいと思うのです。 私は自分よりラクして幸せになる人を見ると不快になるようなイマドキの卑屈な人間なので